職場の「嫌われ上司」が今すぐ変わる5つの方法 悩ませ部下を元気にする「タイプ別対処法」

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「第一印象で部下に好かれる」ためには簡単なテクニックがあります。精神科で面談時に使う“秘策”。それは「表情ミラーリング」です。

(C)JUN OSON

私は患者さんの入室時にはかならず、「ミラーリング」というテクニックを使います。「ミラーリング」とは、相手の仕草や表情、動作を模倣することで、ミラーリングをされた相手は、「この人とは気持ちを共有できる」という印象を持つといわれています。恋愛のテクニックとしてお聞きになったことがある方もいるかもしれません。

部下との面談時、入室してくる部下の表情を素早く、でもしっかり見て、部下が目の前に座るときには同じような表情を作るようにしてください。

会社に不満がいっぱいで怒っているような顔をしている部下には、自分も険しい顔をしてみましょう。「そうだそうだ、この会社には解決すべき問題が山積みだ」というような表情です。

のんきな顔をして入ってくる新人には、のんきな顔で応えましょう。「私だって上司の新人で~す!」という感じです。

部下のタイプ別の対処法

ここからは、上司を悩ませる部下のタイプ別に話を進めていきます。

「愚痴が多い部下」編

まずは、愚痴の多い部下。あなたの周りにもいるのではないでしょうか。なぜ、彼・彼女は愚痴ばかり言うのでしょう。

その理由はもちろん、自分の扱われ方に不満があるからです。しかし同時に、自分に自信がないからでもあるのです。自信がある人は愚痴を言う前に、もしくは少しの愚痴をこぼすだけで、あっさりと、転職や独立など、行動に移してしまいます。

そして愚痴を言うもう1つの理由。それは、愛されたいから、認めてもらいたいから、なのです。上司であるあなたに。そして会社に。

(C)JUN OSON

愚痴の多い部下への対応法。トライするべきテクニックは、名付けて「親バカ式リフレーミング」です。「リフレーミング」とは、精神科の家族療法で用いる言葉です。簡単に言うと、たとえばコップに半分だけジュースが入っているのを見て、「もう半分しかない」とネガティブに捉えてしまう人に、「まだ半分もある」というポジティブな捉え方ができるように訓練をしていくというものです。

出来事・物事を、今とは違うフレーム=枠組みで捉え直し、出来事や物事をポジティブに捉える癖をつけるための、認知行動療法です。

部下に対して、「親バカ」な態度をとることで、部下に自信をつけ、自分がすばらしい人材だと思い込ませてあげましょう。そのために、愚痴は、リフレーミングしてあげられる絶好のチャンスだと考えてください。部下から「愚痴がきた!」と思ったら、そのたびに、子どもを溺愛している親が言いそうな言葉でその愚痴を「リフレーミング」してあげるのです。

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