日経平均が10連休後も上がると読む5つの根拠 不透明な局面で役立つ「相場の神様」の名言
最新のエコノミストの日本経済に対する見方は「今年の後半に回復する」で、ほぼ統一されてきたといってよい。一方、投資家の常識としては「株価は3か月~半年、場合によっては1年も先行することがある」である。
であれば、当然、後半回復を材料に買って来てもおかしくないところである。だが、「日経平均株価2万2000円」という1つの関門を抜けても、減速を心配していた中国経済に底打ち感が出ても、出来高が示す通り、盛り上がってこない。
不透明な局面で役立つ「相場の神様」の名言とは?
なぜか?少なくとも以下の5つの原因が考えられそうだ。すなわち、①不透明要因があまりにも多く、エコノミストの分析が信じられない②「何か」を待っている。ここでいう何かとは、明らかに悪い数字のことだ。例えば日本のGDP(1-3月期)が発表される5月20日や、同じく厳しいと予想される次の日銀短観(7月1日)の「悪材料出尽くし」などのことだ③4月に入り、日経平均と逆方向に動いている JTや、セブン&アイHD、武田薬品工業などの株の動きを見て、買いの気持ちが高まらない④今週から始まり、10連休後にピークを迎える企業業績に不安がある⑤さらに10連休中の世界の激変を警戒している――こんなところだ。
そこで今回は、筆者の師である相場の神様と言われた石井独眼流こと、立花証券の創業者である石井久氏の実践録から、今このタイミングに役立つ「5つの名言」を紹介したい。この5つの名言が、今後の相場を読む大きなヒントといっても良い。
【閑散は買い場】:「閑散に売りなし」という相場格言は有名だが、師は「だから買い場だよ」とこともなげに言った。今は東証1部売買代金が2兆円前後で低迷する閑散相場である。
【半値戻しは全値戻し】:下げの半分を戻すということは、その下げの原因が解決に向かったということだ。但し師は「その原因(下げた原因、上げた原因)をしっかり勉強しないと何もならない」と言っていた。昨年10月高値から同12月安値の半値戻しをすでに達成している。その理由に関しても、投資家は分かっているはずだ。
【株価は先見する】:今週からいよいよ3月期が本決算の企業の決算発表が始まる。キーエンス、ファナック、任天堂等の大物もずらり並んでいる。すでに日経平均予想EPS(1株利益)は2月決算までで、先週末で1771円79銭と、昨年12月13日の過去最高値1794円09銭に迫っている。一気に抜く可能性もある。
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