日経平均が10連休後も上がると読む5つの根拠 不透明な局面で役立つ「相場の神様」の名言
【相場が変われば作戦を変えよ】:半値戻しや200日線や2万2000円を突破したことで、相場は、吹き値売りから押し目買いに変わった。また、先週18日(木)のNYダウは110ドル高となったが、この日は好悪対立する材料が出ていた。市場が選んだのは、好材料のほうだった。悪材料とは、すべての国で予想を下回ったマークイットPMIであり、好材料とは大幅に改善した3月の米小売売上高。市場は後者の方を選択したように、相場は明らかに変わって来た。
【売り期日が再騰の転機】:今、「昨年10月の買い期日」が来ている。信用取引の期日(=反対売買による清算)は新規建て日の6カ月後に来る。通常5か月目あたりから影響が出て6カ月で期日明けとなる。これから来るのは「昨年12月の売り期日」だ。買い方は12月の安値で多くの投資家が信用の清算を余儀なくされたため、絶対期日の4月は大きな圧迫はなかった。逆に、12月を売った空売り筋は、その後は「不安の中をよじ登る」型の相場だったため、明確な踏み上げの条件が出ず、なお買い戻しエネルギーは溜まったまま。絶対期日は6月だ。
当面は「株の独り勝ち」が続く可能性
目下のところ、上値の抵抗帯もすでにないと見るべきだろう。よく上値の抵抗力にはる「価格帯別出来高」が使われるのだが、確かに、一般投資家が使う「昨年初めからの計算」では2万2500円前後に大きな抵抗帯が見える。しかし、高値を付けた昨年10月を起点とする「価格帯別出来高」では、2万2500円などまったく抵抗ではないと断言できる。
現在の「日本株の1日」は、寄り付きは前日の欧米の株価次第(従って、窓あけのスタートが多い)、中盤は上海総合指数や香港ハンセン指数を見ながら、終盤は日銀のETF(上場投資信託)買い動向で決まる日々となっている。まったく情けない状態だが、幸い欧米や中国株が堅調で、日経平均も厳しい関門を抜けて来た。
世界の株価は年初来高値を更新し、ダウは史上最高値にあと約270ドル、インドムンバイSENSEX30においては史上最高値更新となっている。その中でNY金先物は静かに「年初来安値」を更新した。これは典型的なリスクオンの形だ。さらに2.3%台まであった米10年債利回りは、2.6%をうかがう展開で、カネ余り資金は債券からも離れようとしている。株の独り勝ちだ。「自主性がない」と言うだけで、日本株に弱気になることは危険なことのように筆者は感じる。繰り返すが、「閑散は買い」(独眼流語録)だ。
22日の3連休明けのNY株は、予想を下回ったPMIや3月の住宅着工件数などで、売りから始まるかも知れない。だが、もしマド(窓)をあけて下げたら、そこは「押し目買い」だと思っている。これらを総合して、今週の日経平均予想レンジは2万1900円~2万2700円としたい。
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