東大生が教える「文章がスラスラ書ける」凄ワザ 文章が苦手な人は「情報収集」に問題がある
さて、「名言」を見つけた後は、いよいよ自分が「アウトプット」できるようになるための訓練です。
インプットした内容を、他の内容と「つなげて」みてください。
「つなげる」習慣がアウトプットの質を高める
STEP3:つなげてインプットをしよう!
例えば教科書でもネット記事でも、インプットした内容というのはただの情報でしかありません。「日本の人口は約1億2600万人」とか「少子高齢化によって地方が消滅しようとしている」とか、そういう言葉はただの情報でしかなくて、それだけではなんの価値もありません。情報として文章の中に切り貼りして置いておくことは可能ですが、それだけでは絶対に文章になりません。
先程お話しした名言だって、「切り貼りしやすい情報」でしかありません。たしかに文章を書くうえで使いやすいけれど、それだけで1つ文章が書けるわけではないのです。
大切なのは、切り貼りしてきた情報を、自分の持っている他の知識や自分の意見・他のインプットとつなげることです。切り貼りした情報にまた新しい情報をくっつけて、それにまた新しい情報をくっつけて……というふうに、情報と情報とをつなげることができて初めて、アウトプットとして成立するのです。
だからこそ、インプットしているときに「この本で書いてあることって、前に読んだ本と同じことを言っているぞ!」とか「まったく違う分野の話だけど、これって前聞いたこととつなげられそうだ」と、他のインプットとつなげてみようと考えてください。
例えば先程のように、「人間は、対等な相手からの話のほうが耳に入りやすいものだ」という情報を聞いたときに、これを教育学の話としてインプットするだけでとどまらず、「これって、文章を書くうえでも使えるテクニックかもしれないな」「普段の日常会話の中でも使える、コミュニケーションのテクニックかも」とか、そういう風に「自分の知っている他のこと」とつなげてみようと努力してみるのです。
まったく関連のない情報を100個持っていても、アウトプットはできません。1つの情報だけでは決してアウトプットはできないからです。必要なのは、情報と情報とをつなげて記憶しておくことです。インプットとインプットが重なり合って、アウトプットという形になるのです。
さて、いかがでしたでしょうか? ちなみに今回僕がみなさんに伝えたかった「名言」は、「アウトプットのためのインプットができていないから、アウトプットすることが難しくなってしまう」です。
この記事を読むことを、みなさん1人ひとりが「アウトプットのためのインプット」にしてもらえたのなら、僕はとても嬉しいです。
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