東大生が教える「文章がスラスラ書ける」凄ワザ 文章が苦手な人は「情報収集」に問題がある

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「読む」と「書く」。「聞く」と「話す」。「インプット」と「アウトプット」というのは、実は同時にやることで効果を発揮します。アウトプットを前提としたインプットをしていないと、いつまで経っても1文字も書くことができないのです。同時に実践して、初めて両方ともうまくいくものなのです。

僕も、「読書」と「作文」を同時に実践して始めて、文章がより深く読めて、そして書けるようになりました。「書けない!」とお悩みの人は、実は書けないのではなく、読めていないから書けないだけなんです。だからこそ、アウトプットが苦手な人は、インプットを見直したほうがいいのです。

「アウトプットのためのインプット」3ステップ

さて今日は、そんな「アウトプット」が苦手な人のためにオススメの「インプットの3つのステップ」をご紹介したいと思います!

STEP1:初歩からインプットしよう!

文章が書けるようになって、自分の意見も表明できるようになる究極のインプットとしてすごくオススメなのは、「めちゃくちゃ初歩的なインプットをしてみる」ということです。

……「え、何言ってんの?」って感じだと思うのですが、これ、実はアウトプットをするうえで非常に重要なことなのです。

先ほど僕は、「インプットには2種類ある」という話をしました。「理解・納得のためのインプット」と「アウトプットのためのインプット」。そして、目指すのが後者である場合、難しい本から読みはじめたり、難しい内容の話ばかりを聞こうとするのは絶対にNGなんです。

なぜなら、アウトプットとは難しいものだからです。

理解するだけであれば、難しい本を読んでも「わかった!」となると思います。でも、それをいざアウトプットしようと考えてみると、実はすごく難しいのです。

例えば、みなさんが『上級者向け! テニスがうまくなるコツ』という本を読んだとします。そのとき、多分みなさんがテニス上級者でなくても、書いてある内容を理解することはできるでしょう。どんな人でも、それこそテニスをやったことがない人でも、「へえ、こうすればテニスがうまくなるんだー」というのは理解できなくはないはずです。

しかし、それをみなさんは実践できるでしょうか? それを本当に実践して、テニスの技量を伸ばすことができる人というのは限られてきますよね。

なぜなら、「わかる」と「できる」には大きな違いがあるからです。理論的にわかっていても、それを実践できるかどうかというのは別問題なのです。

インプットとアウトプットも、まったく同じです。難しい本を読んだり複雑な話を聞いて、理解することはできるかもしれません。しかし、それをアウトプットできるかは、また別の話なのです。

真に必要なのは、「アウトプットできるレベルのインプットを心がける」ことです。「AIについて」という文章を書こうとしているときに、すっごく難しいAIの本や専門性が高いAIに関する論文を読んでも、まったく意味がないのです。

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