東大生が教える「文章がスラスラ書ける」凄ワザ 文章が苦手な人は「情報収集」に問題がある
そもそも人間は、持っていない情報を語ることはできません。例えばみなさんがAIについてまったく知らないのに「AIについてどう思いますか?」と聞かれたら、どうしますか? 確実に、何も語れませんよね? 自分の持っている情報が皆無なのに、何かを語ることはできません。
実は表現できない人は、すべての分野においてこれと同じことが起こっているのです。表現できないというのは、そもそも自分の持っている情報がないだけ。ない袖を振ろうとしているから、何も出てこないのです。
「でも、インプットしているはずなのに話せないんだよね……」「本はたくさん読んでいるはずなのに、語れないんだよ!」
そういう方もいると思いますが、ここに大きな間違いが存在します。
実は、インプットには大きく分けて2種類存在するのです。
2種類の「インプット」を使い分けよう
1つは、「理解・納得のためのインプット」です。
例えば誰かの説明を聞いたり本を読んだりして、「なるほどね」「そうなのかー」とぼんやり頭の中に入ってくることってありますよね? これは、自分が理解したり、自分の中で納得するために話を聞いたり本を読んでいる、「理解・納得のためのインプット」です。
しかし、このインプットは、自分の頭の中には入ってきても、それを誰かに説明したり、それこそ「アウトプット」することは難しいのです。あくまで、「自分が理解・納得できればいい」のですから。
必要なのは、もう1つのインプット。「アウトプットのためのインプット」です。
例えば誰かの話を聞いたり、ニュースを見たり、本を読んだりする中で、「誰かに話したいな」と思う情報を得ることってありますよね? 「ノートルダム大聖堂が燃えてる!? 早く友達に知らせなきゃ!」って感じです。
このとき、人は自分が理解・納得する以上の目的を持って情報を吸収しています。つまり、「誰かに話せるレベルまで情報を得る」ということです。アウトプットが前提になっているから、そもそも聞く姿勢も違う。話を聞くときもニュースを見るときも本を読むときも、「あとで自分が話すときがくる!」という意識をもってインプットすることになるのです。
そういう「アウトプットが前提になっているインプット」ができて初めて、得られる情報があるのです。
実は多くの人は、「理解・納得のためのインプット」しかしていないのです。「アウトプットのためのインプット」ができていないから、アウトプットすることが難しくなってしまうのです。
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