これは私がいつも言っていることなのですが、友だちと遊ばない子には次の4つのタイプがあります。今言った子は3番に当たります。
2. 友だちが遊びたいのになかなか遊べない。どうも避けられているようだ
3. もともと友だちといるより1人でいるほうが好きなので1人で過ごしている。でも、必要に応じて友だちと遊んだり協力したりすることもできる
4. そもそも友だちをまったく欲しがらない。一緒に遊んだり協力したりする気もない
休み時間の様子を見て、1、2、4に当てはまる場合は、配慮が必要になります。
1のタイプなら、先生に頼んで休み時間に一緒に遊ぶ子をあっせんしてもらうといいでしょう。学年始めの4月や5月においては、このタイプはけっこう多いと思います。小学校の3年生以下なら、先生がその子と馬が合いそうな子や遊びのリーダー的な子に「○○ちゃんも遊びに入れてあげて」と言ってあっせんしてあげるだけで、あっさり解決することもあります。
2のタイプの場合は、避けられている原因を探して対処する必要があります。
4のタイプの場合、もしかしたら発達障害と診断されるものかもしれませんので、早めに専門家に看てもらうとよいでしょう。もし発達障害だとわかれば、それに応じた対応方法をアドバイスしてもらうことができます。そうでないとわかれば、それはそれで、その子の個性に応じた対応方法をアドバイスしてもらうことができます。
専門家は、日々いろいろな子どもたちを見ていて経験豊富です。専門家に見てもらわないまま、素人の親があれこれ悩み続けても、展望が開けないまま苦しい時間が過ぎるだけです。子どものためにもなりません。
なお、昼休みの後に掃除時間を設けている学校も多いと思います。掃除時間も昼休みと同じく子どもたちの本当の姿が見られる時間帯ですので、見ておくといいでしょう。
授業中に手を挙げるかどうかを重視しすぎない
休み時間の次に見ておきたいのは、授業中の様子です。具体的には、授業の内容が理解できているか、集中できているか、先生や友だちの話を聞いているか、などを見ることになります。
1つ気をつけてほしいのが発表についてです。親としては、わが子が積極的に手を挙げて発表する姿を目にすれば、うれしくもあり誇らしくもあるでしょう。なかなか手を挙げないわが子を見て、家に帰ってつい叱ってしまったことがある人も多いと思います。
でも、発表するしないはその子の性格によるところが大きいので、あまり気にしないほうがいいでしょう。中には、全然わかっていないのに「はい、はい」と手を挙げる調子のいい子もいます。それは、そういう子のよさであり、その調子のいいところを活かしていけばいいと思います。
一方、わかっていても発表しない子は慎重派であり、軽々しく行動しないのです。それもその子のよさであり、それを活かしていけばいいのです。「なんでわかってるのに手を挙げないの」などと叱る材料にしないでほしいと思います。
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