衆愚メディアにクオリティメディアは立ち向かえるか
現在、とにかく相手国の視点を取り入れることが非国民扱いされ、近隣諸国に対する下品な言葉でデマと偏見を垂れ流すことが愛国的と称賛される「低劣なメディア人」が急増している。悪貨は良貨を駆逐するとはよくいったもので、そのような弱い人間が欲しがる「他国を貶めるファンタジーで相対的優位感の錯覚を味わわせてくれる自慰的コンテンツ」に限って、ベストセラーとしてもてはやされるのだからやりきれない。
ここからは、ベストセラーといっても『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』のような上質なグローバルなコンテンツで読者の世界を楽しく広げて前向きにしてくれる名著(スミマセン)と、単に衆愚的な煽情性で「他国をこき下ろして悦に浸りたい」という人の弱さに付け込んで売れているだけの駄作という2種類があることがわかる。
インターネットにより、どのような人物でも情報を発信できるようになったため、情報インフラの発達に比例して、学術的にも人脈的にもバックグラウンド的にも信頼性ゼロの人物がまき散らす、差別・偏見・デマがネットで拡散していている。
また、人間とはつねに利己的で偏見にまみれていて、正義や真実より社会の同調圧力に逆らうことは、しばしば難しい。
しかし、東洋経済オンラインのようなクオリティメディアは、恣意的なスポットライトによる一点照射ではなく、蛍光灯、いや、LED照明によって双方の視点で見た問題全体を照らすような、もっといえば政治家や衆愚メディアが押し付ける無知と偏見の暗闇から読者を解放するような、知的に指導的な役割を果たす社会の番人として、メディアの高潔な使命を全うしてくれることだろう。
女子高校生から届いたメール
さて、それでは低俗な政治屋やマスコミ、三流評論家の手のひらで踊らないためには、どうしたらいいのか。そのヒントとなる事例として、最近とある高校生からもらったメールを紹介しよう。
以下、とある女子高生からのメール引用
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