東大生ライターが教える「ダメな文章」の3特徴 「伝えたつもりで伝わらない」人はここが問題
「明日は雨だ。だから傘を持っていく」
この文は、誰でも理解できると思います。なぜならこの文は、「明日は雨」と「傘を持っていく」のつながりが見える文だからです。でも、
「明日は雨だ。だからカバンは持っていかない」
こう言われても、「……なんで雨ならカバン持っていかないの?」と理解できませんよね? これは「雨」と「カバン」のつながりが見えないからわからないのです。
「明日は雨だ。新品のカバンが濡れるのはいやだ。だからカバンは持っていかない」
これだったら、「雨」と「カバン」のつながりが見えるので、理解できると思います。
論理というのは、今ご説明した「つながり」のこと。論理的な文章とは「つながり」がしっかりしていて、つながりが見える文章のことなんです。だから論理的な文章だと、相手に伝わるというわけです。
そこでいくと、どうでしょう?
「コミュニケーション能力」と「SNS」、「コミュニケーション能力」と「チーム」。この2つのつながりって、すぐに理解できるものでしょうか?
「つながり」を意識しながら文章を組み立てる
先ほど僕は「結論を最初に言う」と言いました。そしてそれに沿ってこの子は「コミュニケーション能力が大切だ」と一言語ってくれました。それを結論に定めたのなら、きちんとそれに沿って、その結論と「つながる話」を展開していくべきなのです。
例えば、僕ならこうリライトします。
こうすれば、「コミュニケーション能力」と「SNS」のつながりも、「コミュニケーション能力」と「チーム」のつながりもわかりやすくなりますよね?
このように、「結論と中身のつながりをしっかり考えて書く」ことで、文章はぐーんとわかりやすくなります。「この2つはつながるかな?」「つながらないとしたら、間をどう埋めるかな?」そう考えて、文章を作っていくことが大切です。
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