東大生ライターが教える「ダメな文章」の3特徴 「伝えたつもりで伝わらない」人はここが問題
僕も昔はこの問題に苦しめられました。東京大学の入試はすべての科目において回答が記述式であり、きちんとした文章を作れなければまったく成績につながらない大学です。僕は「本当はわかっているはずの問題」でうまく文章が作れず、2浪もしてしまいました。
そんな僕が、どうやって「相手に伝わる文章」を作れるようになったのか。今日は3つの「ダメな例」とその解決法をご紹介いたします。
例えばこう聞かれたときに、みなさんはどう答えますか?
なんだか日常会話でも面接でも聞かれそうな問いですが、実はこれは、東大の2013年の英作文問題として出題されたものです(一部文章は変えています)。
僕はこの問題に、こんなふうに回答していました。
この文章を英語にして先生に見てもらったとき、僕は「日本語から書き直しなさい」と怒られてしまいました。
一体、この文章のどこが悪いのでしょうか? みなさん、わかりますか?
「結論を短くまとめる」ことがもっとも大切
一言で言うなら、この文章は「結論が長すぎる」のです。僕は正直、世の中の「文章が伝わらない問題」の8割はこれだと思っています。言いたいことが長いから、結局何を伝えたいのか相手に伝わらないのです。
この問題で言うなら、これを書いた人はいったい何が「最も大切だ」と考えているのでしょうか? 早寝早起きでしょうか? 毎朝決められた時間に起きることでしょうか? 生活のリズムを崩さないことでしょうか?
「最も大切なことを答えろと言われているのに、それが見えにくくてどうするんだ!」と、当時僕は怒られてしまったのです。
この問題は、本当に簡単な努力で解決します。「結論を一言でまとめる」のです。そしてそれを、初っ端できちんと表明するんです。これだけで、全然文章の印象が変わります。
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