東大生ライターが教える「ダメな文章」の3特徴 「伝えたつもりで伝わらない」人はここが問題
いかがでしょうか? 話している内容は前回とほとんど同じです。でも、はじめに一言で結論を言うことで、「この人は結局何が言いたいのか?」が見えやすくなっていませんか?
早寝早起きや生活のリズム、決められた時間に起きること。そこらへんを全部ひっくるめて「習慣作り」と言っただけで、だいぶわかりやすくなりましたよね? このように、言いたいことを一言で、はじめに言ってしまうだけで、文章はぐっと伝わりやすくなるのです。
「え? でも最初に結論を言ってしまったら、最初と最後で2回結論を言うことになるじゃん」と思う人もいるかもしれませんが、それでいいのです。
どんな文章でも、本でも記事でも授業でもなんにでも言えることなのですが、最初に言いたいことを言って、その詳しい説明を述べ、最後に結論をもう1回言うというのは、ずっと昔からある「人間が説明されてわかりやすい文章の型」なのです。
最初に手短に「何が言いたいのか」を語ることで、読者も「ああ、こういうことについて語りたいんだな」とわかり、その詳しい内容も理解しやすくなる。そのうえで最後にもう一度結論があるので「こういうことが言いたかったんだな」と伝わりやすい。
最初に結論を簡単に説明するだけで、伝わりやすさが全然違うのです。
さて次は同じく、「学んだことの中で、あなたが最も大切だと思うことは何か答えなさい」を解いてくれた僕の教え子の回答です。
僕が紹介したからか、先ほどの「言いたいことを短く先に言う」というのは達成してくれていますね。でも、それでもなんだかよくわからない文章になってしまっています。さて、こういう子には、どう指摘してあげればいいのでしょう?
「論理的ではない文章」は伝わらない
僕は、「この文章は論理的じゃない」と言いました。僕もそうだったのですが、「結論」をきちんと作った後に陥りやすいのが、「論理的じゃない文章」を作ってしまうことなんです。
論理とはどういうものなのか一言で言うと、「つながり」だと僕は考えています。
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