「何をしたいのかわからない人」が陥っている罠

必要なのは「成功体験」を積み上げること

クビになったから自分はダメな奴だ、価値がないと考えてしまうとその先に何も行動できなくなってしまいます。

将来を過去の延長としてではなく、自分自身で新しい将来を創りあげていくためにも、まずは人生における優先順位の明確化を行いましょう。

頂戴した文章を拝見するに太郎さんはやりたいことや興味のあることがいろいろとある一方で、それが行動につながっていない状態であるように思えます。

なぜ行動につながらないかというと、「あれもこれも大事だから」という状態になってしまっているのと、決断を下す勇気を失ってしまっているからだと思います。

前者については、自分にとっていちばん重要なことは何かという優先順位を考えることで解決可能です。

優先順位を決め、とにかく行動に移す

つらい経験をいろいろとされてきている太郎さんだからこそ、ご自身の中で人生や仕事に関して価値判断基準のようなものを多少はお持ちでしょう。その価値判断基準に照らし合わせて、生きるうえでの優先順位づけをまずは行いましょう。

そのような自分自身の価値判断基準や優先順位の設定とはすなわち「自分自身を本当に知る」という作業であり、生きるうえでのPrinciple(原理)とも言えます。

Principleがないと行動にもつながりませんし、行動するための意思決定もできませんから、最初にそこを考えることが重要なのです。

興味がある、というだけで行動につながらないのは、優先順位が定まっていないからであり、優先順位を定めないことで「やらない」言い訳を自ら作り出してしまっている状態だとも言えます。

できない、やらない理由を考えればいろいろと出てくるかとは思いますが、それでも「あえてやる」という勇気を持つためにも自分を本当に知り、自分の人生において本当に大切なことを見極めるプロセスは欠かせません。

そしてそのうえで、優先順位の高いことから行動に移していくのです。

何がしたいかわからなくなっている場合は、まずは強制的にでも自分が注力できる1つのことを明確化して「やってみる」状態を創りあげることが大切です。

そしてそういった行動が人生における「新しい発見」につながり、さらには「次はちょっとこれをやってみよう」と新しい行動につながるものです。

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