ロストフの14秒、川島永嗣が痛感した8強の壁

ベルギーに逆転負けを喫したW杯から早8カ月

「サッカーワールドカップロシア大会ベスト16。勝ち越しゴールを決め、喜ぶベルギー選手たち。川島永嗣は右端。2018年7月2日、ロシア・ロストフ(写真:共同通信社)

2018年ロシアワールドカップ・ラウンド16で、サッカー日本代表がベルギー代表の14秒高速カウンターを喫してから早8カ月。最後の一撃を浴びた守護神・川島永嗣(現・フランス=RCストラスブール)はその後、公式戦から遠ざかったまま、苦しい時間を過ごしている。

「今は状況的に難しいですね。(ベンチ入り)メンバーにもなかなか入れないですから。自分が8月に移籍してきた頃、チーム状態はあまりよくなかったですが、一気に調子が上向いて現在に至っています。リーグ戦は1番手のGK(マッツ・セルス)でここまできていますし、カップ戦も2番手(バングル・カマラ)が出て決勝まで進んでいます。

若いGKが活躍しているのを見るのはうれしいですけど、(ティエリ・ローリー)監督は今、チームを変える必要がまったくない。僕自身はもがいていますけど、何とかして時間を前に進めていくしかないと思っています」と3月20日に36歳の誕生日を迎えたベテラン守護神は、自らに言い聞かせるように語っていた。

たった1つしかないゴールマウスを守る仕事

日本代表からも遠ざかっているが、ロシア大会後に発足した森保一監督率いる日本代表にはもちろん興味・関心を抱いている。GKに関しては、1998年フランス大会から4度のワールドカップを戦った川口能活(U-17日本代表GKコーチ)、楢崎正剛(J1・名古屋グランパスエイトのクラブスぺシャルフェロー=CSF)と川島の3人が離れた時期だけに、混とんとした状態が続いている。

2019年アジアカップ(UAE)では正GKを担った権田修一(ポルトガル=ポルティモネンセSC)が今回のキリンチャレンジカップ2連戦(3月22日コロンビア戦、26日ボリビア戦)ではメンバー外となるなど、指揮官も絶対的存在を見いだせずにいる。

2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシアと3度のワールドカップに参戦した川島自身でさえ、想像を絶する困難と苦しみを味わったのだから、たった1つしかない代表のゴールマウスを守る仕事というのは大きな重みがあるのだ。

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