東大生が断言!「作文」こそ一番本質的な勉強だ

偏差値35から東大に合格した「僕の書き方」

それがいちばん顕著に現れているのは「ノート」です。僕は今まで東大生の勉強法の取材の過程で、100人以上の東大生のノートの取り方を調査してきました。その中でわかったのは、「東大生はノートを作文している」ということです。

ノートといえば、授業で先生が黒板に書いたことを写したり、教科書に書いてある内容を書き直したりして、情報を整理して暗記するために書くものというイメージがあると思います。

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しかし、東大生はそうではありません。例えば東大生のほとんどは、先生の言ったことや黒板に書いてあることをそのまま書き写したりはしません。授業の内容は、写真で黒板を撮ったり、授業を録音したりして、ノート以外の何かにまとめている場合が多いです。

では、東大生はノートを取らないかというと、そんなことはありません。しかしそれは、僕たちのよく知るノートとは違って、先生が語った内容や教科書に書いてある内容から、理解するべき情報や記憶しておくべき内容を「自分の言葉でまとめ直す」、すなわち作文をしています。

先生の言葉をそのまま写すのではなく、自分の言葉に言い換えたり、教科書から得た補足の情報を書き加えたり、時には情報をそぎ落としたりして、「自分の言葉で」まとめ直しているのです。

「自分の言葉」、というのがすごく重要なポイントです。ノートを書くにあたって、自分の頭で情報を噛み砕いて、納得し、そのうえでノートに作文するという過程を取っているのです。

つまり、東大生はノートを「作文」することで、情報を自分のものにしているのです。

作文すると成績が上がる、これだけの理由

ノートに限らず、東大生は知識の吸収と同時に作文を行っています

例えば、東大生の多くが実践していたと語る勉強法の1つに、「自分の言葉で人に説明する」というものがありました。今日勉強したことや、今日、本を読んで理解したことを、親御さんや友達に説明するのです。

東大合格者の多い名門と呼ばれる高校ではこうした「教え合い」が文化になっていることが多く、高校時代のテスト前にみんなで得意科目を説明し合ったり、それを解説したプリントを作っていたと語る東大生は多いです。

東大に入った後も、それは引き継がれています。東大の授業のほとんどは、学期の始まりにクラスで担当の学生が決められ、テスト前にはその生徒がほかの学生に勉強を教えるという仕組みが作られています。「試験対策委員」というシステムで、その授業のポイントをまとめた「試験対策プリント」を作文するのです。

そして、その担当授業を持った学生は、ほかの学生にきちんと説明できるようにその授業を頑張り、その授業で高得点を取るというのが通例になっています。

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