東大生が断言!「作文」こそ一番本質的な勉強だ 偏差値35から東大に合格した「僕の書き方」

拡大
縮小

これは何も、僕の記憶力が上がったわけではありません。「後から作文しよう!」とアウトプット前提でインプットしたことで、インプットの質が高くなったのです。

作文が勉強の前提になると、「作文で説明できるように、ちゃんと自分の頭で理解しなきゃ!」という意識で情報を頭に入れることになります。そうすると、頭への入り方が全然違うのです。

この「白紙勉強法」は、作文することよりも、作文しようとすることそれ自体に意味があるのです。アウトプットしようと努力することで、成績が上がるのです。そして、ちゃんとアウトプット前提のインプットができるようになれば、自然と再現度も高くなっていきます。みなさんもぜひやってみてください。

作文勉強法2:誰かへの説明を書く「説明ノート勉強法」

もう1つオススメなのが、「説明ノート勉強法」です。

これは至ってシンプルで、学んだことや覚えたいことを、それを知らない誰かに向けて説明するノートを作るという勉強法です。その事柄をまったく知らない誰かがそのノートを読んだときに、「なるほど!」と思えるようなノートを作る。そうすると、先程ご紹介した「人に説明する」ための作文を実践することができ、理解度が格段に跳ね上がるのです。

「何を説明すればいいのかわからない!」という人にオススメなのは、「自分の解けなかった問題を題材にする」ことです。解けなかった問題を、自分の言葉で解説してみて、それを読んだ人が同じような問題で絶対につまずかないようなノートを作ってみるのです。こうすると、「自分がなぜできなかったのか」という自分の弱点と向き合うことができて、成績がぐっと上がります

僕は100人単位で東大生のノートを見てきましたが、どれも「その人しか理解できないようなノート」ではありませんでした。その授業をまったく受けていない僕でも「ああ、なんとなくわかるな」と思えるようなノートを作っていたのです。

東大生は、自分のためだけのノートを取りません。他人が見てもわかるようにノートを取ります。つまり、後から見直してもまた一から理解できるように作っているのです。

「その事柄を忘れてしまった少し未来の自分」という、「他人」に向けてノートを作っているのです。だからこそ、誰が見てもわかるし、自分も後から見直せる。東大生は、そういうノートを作るから成績がよいのです。

次ページ「自分にしかわからないノート」がダメな理由
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT