「子育てと仕事」の両立、働く男女の悩みと本音

当事者や一緒に働く同僚の「意識と実態」

育児をしながら働く女性(※)に限ってみても、有業率はすべての年齢階級で上昇しています。特に2017年の25~44歳の女性の有業率は、2012年から10ポイント超上昇しており、子育て世代とされる20代後半から40代前半は60%を超えています。

ちなみに、育児をしていない25~44歳の女性の有業率は80%を超えており、25~39歳では育児をしている女性よりも約20ポイント高くなっています。

(※)就業構造基本調査における「育児をしている」とは、小学校入学前の未就学児を対象とした育児(乳幼児の世話や見守りなど)をいい、小学生・中学生などは対象外。また、孫の世話なども含まない。

出産・育児で離職した女性も減少傾向

過去5年間(2012年10月~2017年9月)に出産・育児のために離職した女性は101.1万人と、2012年調査の124.6万人から減少しています。また、離職後に再び仕事に就いた女性の割合は29.9%と2012年調査から7.1ポイント上昇しています[総務省「就業構造基本調査」(2017年)]。

子どもがいる25~44歳の既婚女性が、第1子の妊娠・出産を機に仕事を辞めた理由として「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」の割合が最も高くなっています(52.3%)。次いで、「子育てに専念したかったから」(46.1%)や「自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから」(41.8%)が続きます[明治安田生活福祉研究所「出産・子育てに関する調査」(2018年)]。

たしかに、出産・子育て世代の女性の有業率が上昇していることや、未婚化・晩婚化・晩産化により30代前半で出産・育児をする女性が減少していることなどから、M字カーブは解消しつつあるようです。

ただ、妊娠・出産を機に仕事を辞めた理由として2番目に多いのは「子育てに専念したかったから」(46.1%)で、これは働く環境が改善されても、子どもが幼児の間は育児を最優先したいと思う女性が一定数いることを示唆しており、30代の有業率が20代や40代よりもやや低い状況は今後も継続するのではないでしょうか。

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