若い日本男子が化粧する「メイク男子現象」の謎

メイクは「自分をよく見せる」最高のツール?

韓流好きではない「メイク男子」もいる。。

都内国立大学に通うBさんはその一人。ラクロス部に所属しており、長時間の直射日光によって肌が荒れてしまったことを隠したいと思ったのがきっかけだったという。

ネットで調べて、薬局で自らキャンメイクのコンシーラーを買ったが、色が白浮きしてしまった。そこで母親に相談したところ女性に人気のNARSのラディアントクリーミーコンシーラーをくれたため、現在もそれを使っているそうだ。近年の若者たちは、親との仲がとてもよく、特別仲がいい家庭でなくとも母と息子であれこれとたわいのない話をすることが普通になっている。

スキンケアにも力を入れようと思い立ち、クレンジングや化粧水を使った時期もあったが、当時受験生だったこともあり、毎日こまめにやらなければいけないことが負担で長続きしなかった。その後大学生になり、季節の変わり目に肌のコンディションが悪くなることが気になり、9月ごろからスキンケアを生活リズムに組み込むようになった。現在使っているコスメアイテムは、ポイントでカバーするコンシーラーと、滅多に使わない「インテグレート」のパウダーファンデ(ローソンで500円で購入)だという。

Bさんは部活に打ち込んでおり、普段はノーメイクで過ごすことが多い。メイクをするかどうかは、「自分にとって公式な場所かどうか」で分けているそうだ。例えば、誰かの誕生日祝いやデートの日など、特別な日にベースメイクのみしているという。

メイク男子といっても、必ずしもK-popなどが影響しているとは限らず、自分の肌の状態に危機感を感じてというケースもあるようだ。

彼はがっつりメイクをしているわけではないので、周りの友達にバレることはあまりないが、バレることにはまったく恐怖を感じないそうだ。メイクをすることに対して、周りからどう思われようと自分にとって「身だしなみの一環」として捉えているため、そこまで気にしておらず、むしろメイクは女子だけのものだとは思っていないらしい。

また、メイクに興味を抱いた際に、身近な女友達から「最近では男子もメイクする人が増えているよ」という肯定的な意見をもらったこともメイクに挑戦してみる後押しのひとつになったようだ。

インタビューに協力してくれたBさん(写真:Bさん提供)

美を求めるが故に生まれたメイク男子

都内私立大学で演劇サークルに所属しているCさんは、TPOに応じてメイクを使い分けている。

舞台のときはアイメイクは濃い色でばっちりきめて、シェーディングもきっちり行うフルメイク。デートやクラブに遊びにいったりするときは下地にファンデーションを重ね、ちょっとしたアイシャドウもほどこす。

一方、学校やバイトに行くときは「そもそもオシャレをする必要がないから」と、まったくメイクはしない。というのも彼自身、メイクは「自分をよりよく見せる手段」と捉えているため、自分を美しく見せたい相手や場所、メイクをする価値があるときにしかメイクをしないのだ。

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