7期ぶりの減益! ゴーンを悩ます日産の「病巣」

7期ぶりの減益! ゴーンを悩ます日産の「病巣」

自身の経営参画以来初の減益決算を発表したカルロス・ゴーン社長。強気一辺倒への反省も見られるが、一方で足元からは疲弊した部品メーカーの「反乱」が起こりつつある。(『週刊東洋経済』5月12日号)

 「早い段階で警鐘に気づいた。われわれは、学ぶことで競争力をつける」--。

 大の負けず嫌いで知られる日産自動車のカルロス・ゴーン社長。4月26日、ゴーン社長の経営参画以来初となる7期ぶりの減益決算(2006年度)を発表した記者会見では、さすがにいつもの強気一辺倒はうせていた。

 「これまで対外的に短期的な収益目標ばかりを強調しすぎた」。日米販売不振で一転して減益予想へと下方修正した2月2日ころから、ゴーン社長は周囲に「反省の弁」を漏らすようになったという。減益とはいえ、7000億円台の営業利益は業界でも高水準。にもかかわらず、マスメディアが「ゴーン神話の終焉」と書き立てるのを見て、悔しさもにじんだだろう。

 決算発表のこの日、ゴーン社長は、09年3月期としていた中期計画のコミットメント(必達目標)達成時期を1年先送りすると正式表明。その2日前には、大幅減産に突入中の追浜(横須賀)、栃木の両工場を中心に早期退職制度で約1500人を削減することも発表していた。

 いまやゴーン改革の勢いは完全に止まった。問題は、これが一時的なのか、あるいは長期停滞の始まりなのかだ。

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