「副業で年2000万円稼ぐ男」に学ぶキャリア戦略 評価を高めるには「個人で稼ぐ力」が重要だ

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本格的な営業は初めての体験でしたが、自分の性格に合っていたこともあって、すぐに5人のチームマネジメントを経験させてもらいました。このときに「営業」と「マネジメント」を経験できたことが、サラリーマンとして自身のキャリアを伸ばす武器になったと思っています。

しかし、リクルートでは、自分の実力による結果なのか、会社のネームバリューで売れているのかがわからず、「このままでは自分の実力を勘違いしてしまうのではないか」と思うようになったのです。「自分で稼ぐ力」を伸ばしたい、年収を伸ばしたいと考え、ベンチャー企業へ転職することを決めました。

転職先は、小売店舗に、ITによるソリューションを提供するITベンチャーでした。営業のマネジャーとして入社して、ホームセンター時代の経験や、リクルートで培った営業力を生かして、全国の小売店舗を営業して回る日々を続けていました。その後、プレイングマネジャーとして、主に大手企業の開拓を行い、数年で売り上げも数億円規模にまで拡大させることができました。ただ、大きくなったことで、大手IT企業の目にとまり、結果、買収によってその企業の傘下になったのです。残念ながら、僕は買収先の企業とカルチャーが合わなかったので、そのタイミングで転職しました。

これまでの実績が評価されたこともあって、退職後すぐに現在の勤め先である広告会社から営業部長でオファーをいただきました。もともと目標にしていた年収1000万円でのオファーだったため、即快諾しました。現在は評価も上がって年収は1250万円になりましたが、さらなる年収アップを目指して、今まさに転職活動をしているところです。

また、こうした私自身の経緯を発信していたブログと、Twitterのアカウントが大きな反響を呼び、ブログやnote、Voicyなどを通じて副業年収は2000万円を超える収入になりました。

自分が評価される環境で働くために転職は有効

――転職でどんどん年収を上げられるものなのでしょうか。

ホームセンターのレジや接客担当からキャリアをスタートして、4回の転職を経て今の年収になっていますが、社会的には「転職」はまだまだ普通のこととして認められていないと感じています。「転職」に関しては、最近になってようやくポジティブに捉えられるようになってきていますが、「転職を繰り返す」ことに関しては、まだまだネガティブな印象が強いと感じています。特に大企業などでは顕著です。

私もやみくもに転職することをお勧めするわけではありませんし、皆がすぐに転職したほうがいいとも思っていません。しかし、転職自体は、サラリーマン全員に与えられた「キャリアアップに有効な武器」の1つだと思います。

サラリーマンという働き方は、評価されなければ給与は上がりません。つまり、「評価される環境で働くこと」が非常に重要だと考えています。もし年収を伸ばしたいのであれば、「自分がやりたいこと」よりも「自分が評価される環境で働くこと」が大切です。

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