これだけでも十分ショッキングな記述なのであるが、「ガーディアン」紙の指摘はここで終わりではない。「実は米国こそ、こうした不可解な死亡事案の元凶なのだ」と次のような話を列挙して糾弾しているのである:
●情報公開サイト「ウィキリークス」が公開した米秘密公電によれば、2008年の段階で米中央情報局(CIA)は在パラグアイ米大使館に対して訓令を発出し、同国勢の大統領候補4名すべてのバイオメトリック・データ(DNAなど)を集めるよう指示していた
●1960年代の米国において「ブラック・パワー運動」のリーダーであったクワメ・トゥアは1998年57歳に前立腺がんで亡くなったが、生前に「自分(クワメ)は米中央情報局(CIA)によって毒を盛られた」と語っていた。少なくとも1970年代後半より同人は飲酒や喫煙をしておらず、健康には人一倍気を使う人物であったと証言されている
●ジャマイカのレゲエ歌手であり、現地における宗教的思想運動である“ラスタファリ運動”の旗手としても知られていたボブ・マーリーは1981年に36歳で亡くなった。同人はがんに罹患する前、1977年にサッカーに興じている最中につま先を負傷し、その後、治癒することが無かったことで知られている。一部の証言によれば、同人はサッカーをプレイする際、後に米中央情報局(CIA)長官となるウィリアム・コルビーの息子カール・コルビーより渡されたブーツを履いていたが、その中に発がん性物質によってコーティングされた銅線が仕込まれていた
●在トリニダード=ドバゴ・キューバ大使館のウンベルト・リヴェロ大使は、カストロ前国家評議会議長が米中央情報局(CIA)及び亡命キューバ人たちから600回にわたって暗殺を企てられたことがあると述べた。同大使によれば、その1回においては猛毒性のタリウム塩が同前議長の靴の中に仕込まれていた
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