仕掛けられた『ジャパン・ラッシュ』の真実(上)

「デフレ縮小化」で日本が世界の中心となる

「これは大変なことになりそうですね・・・」

私の研究所は、マーケットとそれを取り巻く国内外情勢を分析するにあたって、わが国屈指のデータ分析プログラムを開発した「パートナー氏」とコラボレーションしている。パートナー氏はこの「人工知能(AI)」にありとあらゆるマーケットのデータを入力し、実に精緻な数値分析を行う。対する私は、インターネット上の公開情報を分析する。そして、これらの二つの分析結果をパートナー氏と突き合わせるのだ。

ゴールド・ラッシュのように、日本に殺到する外国人

そうした作業を日々淡々と重ねていく中で11月中旬頃からパートナー氏が語り始めた言葉。それが冒頭に書いた言葉だった。

何が一体“大変”なのか。――要するに「外国人」たちが日本マーケットに文字どおり“殺到”しており、その様子が尋常ではないというのだ。その様子は例えて言うならばかつて米国のカリフォルニアで起きた「ゴールド・ラッシュ(gold rush)」のようなものなのだという。

6日に上梓したばかりの小著最新刊『ジャパン・ラッシュ――「デフレ縮小化」で日本が世界の中心となる』(小社刊)は、その名のとおり「なぜこれからわが国のマーケットに世界中からマネーと人々が殺到するのか」について記したものである。そこにも詳しく書いたとおり、私は遅くとも今年(2013年)12月には外国人たちが日本マーケットに殺到する「ジャパン・ラッシュ」とでもいうべき事態が生じると、前々から考えていた。一方、この本の草稿を書いたのは10月後半。その後、半月ほどして、目の前でそれが現実になり始めたということになる。

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