仕掛けられた『ジャパン・ラッシュ』の真実(上) 「デフレ縮小化」で日本が世界の中心となる

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来年(2014年)1月に行う恒例の年頭記念講演会でも詳しくお話ししたいと思っているが、実はもう一つ、当時(2003年頃)の私がはっきりと気づいたことがある。いやもっと正確にいうと、彼・彼女らにこう言われたのである。

「これから2015年までの間に起きる一連の出来事によって、日本が世界の中心になる可能性が高い。だが同時に、それらの出来事によって、真っ先に潰されるのが日本となる可能性も同じくらい高い。いずれにせよ、決着は2020年までにはつくはずだ」

これを聞いて、当時の私は一体何が何だかわからなかった。しかしこの言葉を聞いてからというもの、私は自分を押し出す風のようなものを、日々感じるようになった。そして2005年3月末、「なぜわざわざキャリアの外交官という立場を自分の意思で捨てるのか」と多くの人々に言われる中、私は外務省を去った。そうしないといけない、もっと自由な立場にならなければこの謎のメッセージに対して、日本人である自分なりの答えが出せないと強く想ったからだ。

あれから実に8年以上の月日が経った。そしてようやく今、つかむことの出来た「答え」を広く知らしめるために書いた本。それが小著『ジャパン・ラッシュ』というわけなのである。以下、(下)に続く。(下)は9日に配信の予定です。 

 

 

 

 

 

原田 武夫 原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役

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はらだ たけお / Takeo Harada

原田武夫(はらだ・たけお)株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役(CEO)。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格、外務公務員Ⅰ種職員として入省。12年間奉職し、アジア大洋州局北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)を最後に自主退職。情報リテラシ―教育を多方面に向けて展開。自ら調査・分析レポートを執筆すると共に、国内大手企業などに対するグローバル人財研修事業を全国で展開。学生を対象に次世代人材の育成を目的とする「グローバル人財プレップ・スクール」を無償で開講。近著に『「日本バブル」の正体~なぜ世界のマネーは日本に向かうのか』(東洋経済新報社)、『インテリジェンスのプロが書く日本経済復活のシナリオ ――「金融立国」という選択肢』(中経出版)。9月に『それでも「日本バブル」は終わらない』(徳間書店)が刊行。12月6日に『ジャパン・ラッシュ――『デフレ縮小化』の中で日本が世界の中心となる』(小社刊)が刊行。 原田氏の話を直接お聞きになりたい方はこちらへ→2014年 年頭記念講演会、東京:1月18日、大阪1月26日

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