孤独死の後に残った現場の知られざる後始末 滅多に表へ出ない「特殊清掃」の裏側を見た

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不動産屋や大家は、あらかじめ信頼できる業者とつながりを持っておいたほうがよさそうだ。ただ、どの業者がまともなのか、具体的にどうやって判断すればいいのだろうか?

「とりあえずは業者がホームページに載せている住所をグーグルマップで調べてみるといいよ。アパートの一室なんていうのはまだいいほうで、空き地だったり、他人の会社の住所を勝手に載せていたり、そもそも住所自体が存在しなかったり。そういういい加減な業者はたくさんある。そういうところには、もちろん頼まないほうがいい」

特殊清掃は、ただの廃品回収業とは違い、機材、薬品、ゴミの保管場所など場所を取る。トラックなどの運搬車も必須だ。

そのため社屋(作業場)がない業者が、特殊清掃業を続けるのはかなり難しいという。逆に大きい社屋(作業場)がある会社なら、正しく運営している可能性が高くなる。

いい業者を探すのに「これが絶対正しい」という方法はないが、それでも部屋に人を入れるわけだからなるべく良い業者を探す努力をしたほうがいいだろう。

ここまでは、「とりあえず臭いを止めて、周りへの被害を食い止める」ための一次処理の話が中心だ。しかし、臭いを止めただけでは清掃は終わらない。

孤独死は死後時間が経過している場合が多い

ここで改めて、特殊清掃全般の話を聞いた。

「依頼は、遺族から来ることもあるけど、多くは管理会社から来る。

孤独死は死後時間が経過している場合が多いね。すぐに見つかって部屋が汚れていなかった場合、そもそも業者に頼まないからね。

自殺は、孤独死よりも早く発見されるまでのスパンが短い場合が多い。でもやっぱり自殺があった部屋を清掃するのは、作業員の心理的負担が大きい。気が重いんや」

縊死(いし・首吊り死)はその場で亡くなっているため清掃は比較的しやすいが、手首や腹などを刃物で傷つけての自殺の場合、ショックからか家中で暴れまくっているケースもあるそうだ。その場合は汚染が広がっているため、清掃には注意が必要になる。

「依頼が最も多いのは夏だね。7~8月がピークで、涼しくなるとともに減っていく」

夏が多い理由は、腐敗の進行が早いため周りに気づかれる可能性が高くなるからだ。冬場に亡くなったが、発見は暖かくなってから、という場合も多い。

ただ真冬になると、依頼は少し増加傾向になるという。室内に暖房を付けている場合が多いからだ。こたつ、ホットカーペット、床暖房に接する恰好で亡くなった場合、かなり腐敗が進行するという。

「焚きっぱなしのお風呂に入って亡くなった場合も、かなり厳しい状態になるね。身体の大部分が溶けてしまっている」

もちろん遺体は警察が引き上げるのだが、大まかに回収するだけで、多くの部分は残されていくという。残された部分は、廃棄物として業者が処理をすることになる。

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