「年越し稽古をするなら、弁護士も呼んだほうがいい」
剣道には、大みそかの夜から稽古をして新年を迎える、「年越し稽古」と呼ばれる稽古がありますが、ギリシャでも年越し稽古をしようかと話していたとき、あるほかの道場の人が言った言葉です。なぜ?と理由を尋ねると、家族を放っておいて年越し稽古をしたら離婚されるかもしれないから、あらかじめ弁護士を準備しておいたほうがいい、という答えが返ってきました。
イルミネーションがすごいことになっている
これはもちろんジョークですが、外国人の目から見ると、日本の習慣や伝統は少し変わったものに見えることもあります。今回は筆者が考える、外国人が少なからず驚く日本の年末年始の風景を紹介したいと思います。
まずは、クリスマス。ギリシャでは家族で過ごすのが通常ですが、日本では家族というより、友人や恋人と過ごすことが多いようですね(最近はクリぼっちなるものあるそうですが……)。
もっとも、私にとって「意外」だったのは、過ごし方よりはクリスマスのイルミネーションです。私の印象に残っているのは「ピン女のメリークリスマス~恋したい、恋しようとしない、恋できない。」に出てきたイルミネーションで(しかも撮影場所はパルテノン大通りというらしいです!)、いつか日本でイルミネーションを見たいと思うほど華やかなものでした。
が、いざ日本に来てみてビックリ。埼玉にある夫の実家の最寄り駅も、駅前全体がイルミネーションで飾られていたのです。市のキャラクターや子どもたちがデザインしたイルミネーションなどもあってとてもにぎやか。大がかりなイルミネーションがあるのは東京の真ん中だけだと思っていましたが、地方も含めて結構いたるところに派手なイルミネーションがあるのは驚きでした。
クリスマスケーキも「日本的」です。いつもSNSやブログなどで、日本の手の込んだキャラ弁を見ることも多いですが、クリスマスケーキもフォトジェニック。ギリシャだったらとても高級なお店でしか買えないような手の込んだケーキが、町のケーキ屋さんで、しかもとてもリーズナブルな価格で売られているのを見て、とても驚きました。ギリシャでは、サンタクロースの乗っているケーキなんて、なかなか見る機会はないですよ! ちなみに、ギリシャではサンタクロースはお正月に来ると考えられています。
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