グループの核であるグーグル社は検索エンジンのほか、「グーグルマップ」や「グーグルアース」「Gmail」、2006年に買収した「YouTube」などのサービスを展開している。
モバイルOS「Android」はアップル製品以外の事実上のデファクト・スタンダードとなり事業基盤が確立、さらにクラウドや自動運転などの新規サービスの開発・育成にも取り組んでいる。収益構造は広告収入が柱で、モバイル機器やアプリの販売、クラウドサービスからの収入が加わる。
多くの人にとって、いまやSNSは欠かせないコミュニケーションツールとなっている。その先頭を走るのがフェイスブック(FB)。
創業者マーク・ザッカーバーグがハーバード大学在学中に立ち上げ、現在は全世界で月間アクティブユーザー数22.7億人(2018年9月時点)にまで拡大している。実名登録での利用が特徴で、企業のマーケティングツールとしての活用も広がっている。
2012年9月にインスタグラムを、2014年2月にはインスタントメッセンジャーアプリのWhatsAppを買収し成長が一段と加速。とくにインスタグラムは月間アクティブユーザーが世界で10億人を超え、日本国内でも若い世代を中心に利用者が急増、本家をしのぐ勢いで成長している。
またVR(仮想現実)などへの取り組みも積極的に行っている。
パソコン用OS「Windows」や業務用ソフト「Office」で圧倒的なシェアを獲得し、ブラウザでも「インターネットエクスプローラ」がほぼ独占状態になるなど、パソコン全盛時代には不動の地位を誇ったマイクロソフト(MSFT)。
モバイル対応などでGAFAに後れを取ったが、クラウドサービス路線への転換やSNSのリンクトイン買収など猛攻勢をかけ、復活してきた。ゲーム機「Xbox」や小型端末「Surface」などハードの販売も手掛けており、こちらも堅調な伸びを見せている。
2018年7月にウォルマートとの戦略的パートナーシップ締結を発表した。クラウドサービスを活用し、AIなどを導入して無人レジ店舗展開を進める構想で、もちろんターゲットはアマゾンだ。
法人向けのデータベース管理システムで世界トップのオラクル(ORCL)は、マイクロソフトに次ぐ世界第2位のソフトウエア企業。2010年にサン・マイクロシステムズを買収しプログラミング言語「JAVA」の権利を獲得した。その後も積極的な買収路線でミドルウエアやアプリなど事業領域の拡大を進めている。
ツイッターは苦戦が続く
日本ではフェイスブック以上にユーザー数が多いのがツイッター(TWTR)。
公式サイトの情報によると日本国内の月間利用者数は4500万人(2017年10月)で、フェイスブックの2800万人(2017年9月時点)、インスタグラムの2900万人を大きく上回っている。ただ全世界ベースでは3.3億人にとどまり、伸びも緩慢と苦戦が続いていることから、動画配信導入などによるテコ入れを急いでいる。
急速に普及し競争が激化してきた動画配信ビジネスで世界最大のネットフリックス(NFLX)は、DVD宅配レンタルからスタートし、2011年にネット配信に完全に転換した。
ケーブルテレビより安い価格と複数端末対応で市場を拡大し、2018年9月末時点の会員数は1億3700万人を超えている。独自コンテンツの制作にも注力しており、自社制作ドラマ「ハウス・オブ・カード」は大ヒット作となっている。
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