子供の「読解力を高める授業」が本質的すぎた 「AI vs. 教科書が読めない」著者が考案!
では、どうすれば、正確な実況中継になるでしょう。
正解です。よくできました。でも、もう少し考えてみましょう。なくてもいい部分はありませんか?
はい、よくできました。白玉3つと黒玉3つが交互に並んでいるとき、左端が白玉なら、右端は黒に決まっていますね。「右端は黒玉です」はなくても答えは一意になりますから、なくてもいいのです。
問3は、問1、問2とは反対の作業です。目にしたモノや状況、つまり、事実を、正確に、「一意」となるように文章で無駄なく表現する問題です。
これは、かなり難しい問題です。小学校4年生でも、このような問題は難しいのだということを事実として把握し、できるようにしていくことが、小学校の国語教育にはぜひ必要です。
授業では、生徒の解答が、一意となるように正確に表現できているかどうかだけではなく、無駄な表現がないかどうかも吟味します。冗長な表現を削るには「同義文判定」と「推論」の能力が求められます。
他人の書いた文を確認させる
授業4:他の人の実況中継を確認する
次はグループ学習です。課題の並び方を実況中継して、一意に伝わったかどうかグループで確認し合います。
「黒玉3つと白玉2つが交互に横一列に並んでいます。左端は黒玉です」
黒玉3つと白玉2つが交互に横一列に並んでいるなら、両端が黒玉になるのは決まっていますから、「左端は黒玉です」の部分は必要ありませんね。
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