年末年始の休みが入り、出勤日数がぐっと減る人が多いこの時期。休みが増えるのは結構だが、それにあわせて仕事が減るかといえば、むしろ増えがちなのがツラいところだ。
そのうえ、会社や取引先の忘年会などが入れば、使える時間はさらにタイトになる。忘年会の出し物に駆り出されている若手社員の中には、「めちゃくちゃ忙しいときなのに……どうして、こんな練習しなきゃならないんだよ!」と、つけヒゲ&ランニングシャツという“フレディ・マーキュリー姿”で、「エーオ!」以上の叫びを発している人もいるだろう。
『仕事を高速化する「時間割」の作り方』の著者で、仕事の効率化やメール術に関する研修やセミナーを行っている平野友朗氏は、「若手のうちは個々人のスキルにそれほど大きな差はない。
しかし、そんな中で『仕事をすばやく終わらせられる、納期を守る』ということはそれだけで社内外からの評価に大きな差になります。また空いた時間は自分の趣味に使えたり、またほかの勉強や別の仕事をする時間が生まれたりと、スキルアップにもつながる。仕事をスピードアップする術を学ぶことは、メリットしかありません」と語る。
そんな平野氏への取材を基に、年末年始の今こそ会得したい仕事をスピードアップするための基本テクニックを探ってみた。いまから実践して、ビジネスシーンの“ウィー・アー・ザ・チャンピオン”を目指したい。
ムダな時間を削ることから始める
仕事をスピードアップさせる方法は、突き詰めると「仕事の質を下げずに、仕事時間を減らす」ことに尽きる。ただ問題は、仕事の質と時間がトレードオフの関係になることだ。単純に仕事時間を削れば、仕事の質は下がる。仕事の質を上げようとすると、どうしても時間がかかりがちになる。
「もっとも、業務時間を振り返ってみると『仕事の質を下げるようなムダな時間』が存在します。まずはそれを削ることからはじめましょう」(平野氏)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら