トヨタの復活「スープラ」乗ってわかった実力

プロトタイプをサーキットで試してみた

17年の時を経てあのトヨタ「スープラ」が復活を遂げる(筆者撮影)

トヨタ自動車のスポーツカー、新型「スープラ」の日本デビューに向けたカウントダウンが始まった。

各種イベントで公開されているプロトタイプと筆者が対面したのは千葉県にあるサーキット「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」だ。20分×2回の短時間試乗、しかもあいにくの雨天(路面は完全なウエット状態)であったが、トヨタの新しい設計思想であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を採用したシャーシには、後述するように飛び抜けた性能があることがわかった。

新世代のスポーツモデルにふさわしい走行性能

スープラはトヨタが1978年から2002年まで製造していたブランドだ。今回、復活する新型スープラは5代目に当たり、BMW(こちらでのモデル名は「Z4」)との協業によって誕生する。トヨタは今回のプロトタイプ試乗会を開くにあたり、「スープラ以外に関する取材は受け付けません!」という徹底ぶり。互いにブランドの価値を大切にしているだけにクルマのことはそれぞれで取材を、ということか。

新型スープラの開発責任者でありチーフエンジニアの多田哲哉氏(トヨタ自動車)は試乗前のあいさつで、「歴代のスープラは世界中のファンに愛されてきました。新型では核となる直列6気筒エンジンやFR(後輪駆動)レイアウトなど基本的な部分は受け継ぎながら、新世代のスポーツモデルにふさわしい走行性能を与えています。今回はトルクコンバーターを用いた8速ATの素早い変速特性と、直6エンジンならではの甲高いサウンドを堪能してください」と語った。

多田氏はトヨタのスポーツモデルである「86」のチーフエンジニアであったことは知られているが、「パッケージングから走行性能に至るまで、86とは明確な線引きのもとに開発を行った」(多田氏)というように、86の直系兄貴分としてスープラが存在しているわけではないという。とはいえ、市場では「直列4気筒2.0Lターボエンジン搭載車がある」との噂も絶えない。

これについて多田氏は口を開かなかったが、もう1つの噂であるマニュアルトランスミッション(MT)の存在については、「MTモデルを否定していません。先日もドイツでテスト走行したばかりです。でも、まずはATから!」と満面の笑みをこぼした。

次ページ対面したプロトタイプは…
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 地方創生のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
崖っぷちに立つ大塚家具<br>久美子社長ロングインタビュー

父と娘が繰り広げた「お家騒動」の末、業績は悪化の一途。人材流出も止まらない。ファンドからの出資を得たが、運転資金は風前の灯だ。背水の陣を敷く大塚久美子社長の胸中やいかに。4ページのインタビューで、その強固な「信念」が語られる。