交通事故の救命作業を速める最新技術の実情

自動分析・通報でドクターヘリも呼べる

一刻の猶予も許されない重大事故。その搬送現場では、どのような最新システムが導入されているのだろうか(写真:トヨタ自動車)

救急自動通報システム「D-Call Net」という言葉を御存知だろうか? D-Call Netとは、通称AACN(Advanced Automatic Collision Notification)と呼ばれる。自動車の交通事故発生時に自動で状況を分析したうえで、関係各所へ自動通報することにより、迅速かつ的確な救命作業につなげる仕組みだ。

2015年11月から試験運用が行われてきたこのD-Call Netが、2018年6月15日より守備範囲を全国規模へと拡大し本格運用を開始している。

普及しつつある自動通報システム

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D-Call Netには、この先に訪れる自律自動運転の世界で必須となるコネクティッド技術が用いられている。事故発生時に車両が受けた衝撃値などの主要データは、過去に国内で発生した事故データ(約280万件)をベースとしたアルゴリズムに基づいた分析が行われ、その結果が死亡重症確率として推定される。死亡重傷確率とは、事故により負った怪我の具合により死亡や重傷の可能性を数値化したものだ。

ここでの分析はドライバーだけでなく助手席の乗員がいればそちらも対象(現時点、後席乗員は未対応)となり、分析の結果、乗員が命を落としかねない大きな怪我を負っているであろうと判断された場合には、消防本部と協力病院の両方に通報することで、ドクターヘリやドクターカーの早期出動要請が実現する。

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