D-Call Netの車載センサーには、車載型としてデータ通信モジュールが車載されているタイプ(主にトヨタの一部車両)のほかに、携帯電話利用型として携帯電話をデータ通信モジュールとして使用するタイプ(主にホンダの一部車両)がある。
トヨタとホンダでは通報媒体が異なる
車載型はDCM(Data Communication Module/専用通信機)を介して通報を行うため車両だけで完結する一方で、車両ごとにDCMが必要だ。その点、携帯電話利用型は携帯電話を純正カーナビゲーションにBluetooth接続するひと手間はあるものの、車両を乗り換えてもD-Call Net対応の純正カーナビゲーション装着車であればそれだけで機能する。
D-Call Netの代表構成団体であるHEM-Net理事長の篠田伸夫氏は、「交通事故重症者の救急医療は、必要な医療をどれだけ早く実施するかがカギ。事故発生→搬送→医療開始という一連の流れをどれだけ正確かつ迅速に進めるかについて試験運用を実施してきた。その結果、D-Call Netを活用することで、ドクターヘリの出動時間を17分短縮可能との試算結果が出ている」とコメントしている。
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