将来がどうなるかは誰にもわかりません。もっと言うと人生における正解や確実はありません。正解や確実な行動がないがゆえに、行動「そのもの」にも優劣はないのです。
行動の結果に差が出るとすると、その行動の背景にある思考や目的なのですが、要はどんなキチンとした背景があってその行動をとったか、そしてその行動をどのように将来につなげようとしているか、自分の中で整理できているか否かが行動の結果としてのキャリア形成につながるのです。
T.O.さんの留学の目的は、就職や将来のキャリアにつながるような経験やスキルを身につけたい、ということに尽きるのでしょう。それが英語であり、また留学を通じて自分の強みを見つけたうえで将来の選択をしようということかと思われます。
これは一見目的があるように思えますが、率直に申し上げますと、漠然としすぎているがゆえに、現状のまま留学を延長したところで将来大きな差がつくとも思えませんし、キャリア上評価されるような行動とはならないでしょう。
英語は、もはや多くの社会人にとってできて当たり前のスキルです。特に若い世代にとっては、なりたい職業によっては必須科目以上でも以下でもありません。
語学であれば中国語のほうが評価されますし、英語・中国語・日本語の3カ国語をしゃべれる人材も増えてきています。したがって、多くの企業にとって英語そのものは大きな評価の対象とはなりません。
ほとんどの日本の企業は、日本語しかできない仕事のできる人と英語がしゃべれるだけの人では、迷わず前者を選択するでしょう。
英語だけなら外注も可能なわけですから、会社にとって根源的な価値があるほうを選ぶのは必然です。
プラスアルファの「強み」をつくる
T.O.さんも書かれているように、英語は語学というツールです。したがって、ツールそのものに価値があるのではなく、重要なのはコンテンツです。英語でもって評価されたいと願うのであれば、「英語を使ってこれができます」というプラスアルファを持っているべきなのです。
英語だけならば正直日本にいても勉強できますから、こと留学していたという話になるとこの「プラスアルファ」がより重要になるのです。
であるからこそ、「行動の背景」が大事なのです。
英語を語学というツール以上に「昇華」させるべく、日本にいてはできない異国の地にて勉強をする。そういった目的意識を伴う行動のみが、結果へとつながるのです。
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