世界的名作が集結!話題の美術館ランキング 2018年は企画展示の当たり年?
こういった世界的名作を日本で鑑賞できる機会は、国交樹立を祝う周年事業などの国家的文化交流か、所蔵美術館の改修時期などに限られる。ところが、今年は偶然、これらの時期が重なったため3展同時期開催という奇跡が起きたのだ。
日本でも人気の高い画家とあって、いずれの企画展も盛況。なかでも、記者が『ムンク展』を実際に訪れてみると、数々の発見が!
『ムンク展』へ、いざ潜入
最初にムンクの人物像を紹介してからテーマごとに進む構成で、初心者にもわかりやすい。有名な『叫び』が本当は耳をふさいでいる姿だと知ると、思わず2度見してしまう!
独特の画風から狂気をはらんだ作家と思われているが、100点もの展示作品の中には、自撮り写真や明るい風景画もある。解説も見やすく、孤独を感じ人生に悩む姿に、どこか親近感を抱かせるから不思議だ。
「展示されている『叫び』は現在する4点のうち、日本初上陸のもの。展覧会で解説を読むと、ムンク自身は悩んだり絶望したり、ずっと人生をこじらせていた様子が垣間見られます(笑)。それでもどこかポップで、色使いが意外に明るいのも人気の理由だと思います」
と、前出の浦島さん。
教科書に載るような名画が並ぶとあって、気構える人も少なくないが、
「事前準備は必要なし。作品について予習すると、実際に展示を見ても、その確認作業になってしまいがち。ノープランで行き、気になったことがあれば、あとで調べればOKです」
こうした企画展では、企業や人気キャラとのコラボグッズの販売や、俳優や声優による音声ガイドを導入するなど、より気軽に楽しめる工夫が随所に。
話題の企画展を見逃したり、遠方で見に行けなかったという人は、巡回展に注目。今年5月〜9月に東京・国立新美術館で開催され30万人以上を動員した『ルーヴル美術館展 肖像芸術─人は人をどう表現してきたか』は、大阪市立美術館で開催中。9月22日に始まり10万人以上が来館、関西でも人気を集めている。
「こうした有名画家の企画展は、美術館の収蔵作品による常設展・コレクション展の魅力を知ってもらえる、いい機会になります。海外の大物にも引けを取らない名画にも出会えるかもしれないので、ぜひ気軽に足を運んでみてください」(浦島さん)
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