秋開始で勝ち抜く「就活準備」5つのポイント 去年の成功組は、これだけは意識していた

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エントリーシートでは、(1)自己PR、(2)学生時代に力を入れて取り組んだこと、(3)志望動機の3大テーマは、必ず問われることになる。志望業界や企業が絞れていないなら、志望動機を書くことは難しいが、それ以外のテーマに関しては、説得力のある内容の文章が書けるように、意識して準備を進めてほしい。

エントリーシートは、中身が薄かったり、具体性がなかったり、説得力がなかったりすると、書類選考を通過することは難しい。自分で書いて「これで十分」と思ったとしても、他人が読むとまったく説得力がないことも珍しいことではない。書き上げたエントリーシートはほかの人に見せて、自分では気づかない問題点を指摘してもらい、徐々に完成度を高めていってほしい。

成功組はキャリアセンターを使い倒す

5. キャリアセンターを最大限に活用する

数多くの就活生と接していて気づいたことだが、就活をスムーズに進める学生には共通の特徴があるようだ。

それは「キャリアセンターをうまく活用すること」。就活は予想以上に孤独な活動である。面接が始まる時期になると、仲のいい友だちでもなかなかホントのことは言えない、というケースも珍しくない。自分の周りの学生は順調で、自分だけが取り残されていると感じるケースも少なくないだろう。

そんなときに心強い味方になるのが、キャリアセンターの職員だ。今の段階では、就職ガイダンスくらいしか接点がないかもしれないが、インターンシップで提出するエントリーシートや模擬面接はもちろんのこと、志望業界や企業をどのように絞り込んだらいいのかよくわからないというようなケースでも、的確なアドバイスがもらえるはずだ。

エントリーシートの提出締め切り直前など、面接の日程が決まってからキャリアセンターを頼るのもいいが、できれば今の時期からキャリアセンター職員と顔見知りになっておく。そして、自分に関する情報をある程度は理解してもらえている、という関係づくりをしておくといいだろう。

以上、秋から就活準備をスタートする人に向けて、意識してほしいポイントを紹介した。「先輩も苦労しなかったというし、そんなに焦らなくてもいいんじゃないの?」と考える人も多いに違いないが、納得のいく就活をするためにも、準備は早ければ早いほうがいい。特にまだ何も準備を始めていない人は、まずは一歩を踏み出すこと、具体的なアクションを起こすことを意識してほしい。

吉本 隆男 キャリアライター&就活アドバイザー

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よしもと たかお / Takao Yoshimoto

元マイナビ編集長。1960年大阪生まれ。1990年毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)入社。各種採用広報ツールの制作を幅広く手がけ、その後、パソコン雑誌、転職情報誌の編集長を務める。2003年より就職情報サイト「マイナビ」の各種コンテンツ制作、プロモーション施策の立案・実施を担当。2015~2018年までマイナビ編集長を務める。2019年からは地域創生をテーマとした高校生向けキャリア教育プログラム&教材の開発に従事。2020年定年退職を機にキャリアライター&就活アドバイザーとして独立。日本キャリア開発協会会員(CDA)、国家資格キャリアコンサルタント。著書に『保護者に求められる就活支援』(2019年/マイナビ出版)

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