保育園死亡事故を防ぐために親ができること

命を守るために最低限のチェックをしよう

今回のニュースを見て、筆者の子が通う保育園ではどうなのか?という疑問が浮かんだ。そこで、東京都目黒区にある認証保育所「蓮美幼児学園 祐天寺ナーサリー」の職員に対し、「午睡チェック」に聞いてみた。すると、以下のような回答が返ってきた。

●午睡チェックの間隔は、0~1歳児は5分おき、2歳児は10分おき(通わせているのは2歳児までの小規模園)

●午睡チェックの担当はその日毎に決まっていて、その担当者は基本的に子どもたちがお昼寝している部屋に張り付いている

●チェック内容は、呼吸のチェックと、寝返りをしてうつ伏せになった赤ちゃんがいないかどうかを確認し、うつ伏せになってしまった赤ちゃんはすぐに仰向けに直す

●子どもたちを順番にチェックしていると、1巡する頃には5分経過しているので、お昼寝中は絶えずチェックし続ける形となる

●職員は、「午睡チェック担当」「連絡帳返信担当」「休憩担当」に分かれて、交代で休憩をとる

なるほど。午睡中に行っているであろう連絡帳の返信欄に記入する作業や、職員の「休憩」をどのように回しているかも、重要な観点だと気づいた。「連絡帳を書きながらチェックしている」ということだと、連絡帳を書くのに集中してあっという間に時間が経過してしまう、ということもありそうだ。

少しでも不安なら聞いてみよう

筆者自身、ちょっとした書き物をしている間に、鍋が吹きこぼれていた経験は多々ある。視界の端に入っていた鍋であっても、そういうことが起こるのだ。鍋が吹きこぼれればそれなりの音も出るのだが、声もなく静かに呼吸を停止していく赤ちゃんに気づくことは難しいであろう。

「休憩時間をどのようにとっているか」という観点も、とても重要である。保育業界は、職員の入れ替わりが多い。だからこそ、しっかりとした運用フローが必要となるはずだ。乳幼児の世話をするのは、とても大変な仕事だ。予想外の行動を取り続ける対象に注意を向け続ける行動は、脳への負荷が非常に高いという。だからこそ、休憩は絶対に必要である。

こう考えると、厳格なルールに基づいて休憩をとっている園だと安心できる。一方で、臨機応変に休憩をとるという運用フローを敷いている園は、エラーが発生しやすいようにも感じる。園に対して少しでも不安を抱いたら、「午睡チェック」の仕方を改めて確認してみるといいだろう。

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