保育園死亡事故を防ぐために親ができること 命を守るために最低限のチェックをしよう
10月3日、東京都練馬区で40年の歴史を持つ老舗保育園で発生した乳児の死亡事故。ミルクを飲ませて寝かせてから、30分ほど目を離したすきにぐったりとしていたという。同園では、通常は15分おきに「午睡チェック」を行っているが、来客対応などでうっかり30分経過してしまった結果、乳児の命は帰らぬものになった。
筆者も保育園に子どもを通わせている親の一人であり、このような痛ましい事故は自分事のように考えてしまう。運営側やその運営をチェックする行政が、再発防止に全力を尽くしてほしいと願うのはもちろんであるが、「親」としてできることはなんであろうかと。
保育園を選ぶ際に「午睡チェック」を確認しよう
そもそも、筆者が「午睡チェック」というキーワードを知ったのは、子どもを保育園に通わせ始めてから大分経った後だった。どこかの保育園で乳児が亡くなったニュースを見たことがきっかけであった。
筆者自身は、妊娠中に病院や自治体で受講する両親学級で、「うつ伏せ寝は危険らしい」と学んだことはあるが、「寝ている間、15分おきに呼吸をチェックする」というようなことを学んだ記憶がない。もちろん、赤ちゃんが寝ている間、15分おきに赤ちゃんの様子をチェックするということはしてこなかった。
午睡中に事故が起きるリスクが高い0~2歳児を預かる施設では、必ず「午睡チェック」を行う運用ルールになっている。もし、筆者が子どもを通わせる園の選定をする際に、「午睡チェック」というキーワードを知っていたら、園の職員に対して「午睡チェックは何分おきにしていますか?」「どんな対策をしていますか?」と質問できたかもしれない。
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