「職場恋愛」が面倒な人と夢見る人の大きな差 企業が「野暮なルール」を課すのも致し方ない
小川:そういう面もあると思いますが、得することがあると同時に「どうせ美人だからその地位にいるんでしょ」というやっかみも大きい。女性からだけではなくて、男性からも持って生まれた「美」という才能への嫉妬を集めてしまうこともある。
TBSの宇垣美里アナウンサーが「私には私の地獄がある」と言って話題になりましたが、他人から見てイージーモードであっても本人から見た景色は違うわけで、「美人は人生イージーモード」だけが真実ではないですよね。
「美人」と「モテ」は無関係
林:「美人はスーパーカー論」ですよね。スーパーカーはコントロールが難しくて、なかなか乗りこなせないし、事故も多い。ただしうまく乗りこなすと、ものすごいスピードが出る。
小川:そして美って相対的なものですよね。その人がどのような場所にいるか、どのコミュニティにいるかで美人かどうかの評価が変わってくる。私は20代前半のころ、料亭に芸者さんを呼ぶ花街で、着物姿でお酌をするバイトをしていたことがあります。そこでは世間一般で言われる美人ではなくても、お客さんからモテていたお姉さんもたくさんいたんですよね。
林:確かに「美人」と「モテ」は関係ありませんよね。「美人インタビュー」でも「そんなにモテたくない」と彼女たちは言うんです。「好きでもない人に好きと言われても、面倒くさい」と。
小川:不特定多数にチヤホヤされなくても、好きな人に好かれればいいって人も多いはずだし、恋愛にそんなに興味がない人だってそこそこいる。「もっとモテたい、もっと愛されたい」というのは、広告代理店が作り出した概念にしかすぎないんじゃないかと思います。
(構成:アケミン/撮影:牧野智晃)
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