全米No.1で支持されるゴルフレッスンの凄み GOLFTECが市場打開のカギになるか

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都内にあるGOLFTECの店舗(筆者撮影)

筆者もGOLFTECを体験してみたが、背中と腰にセンサーを付け、肩、腰の回転角度とスイングビデオを組み合わせスイング診断し、レッスンをする。

PGAプロのデータと比較して、修正ポイントをコーチがわかりやすく指摘してくれる。数値と画像でポイントを明確にするので納得できる部分がある。また、コーチの接客レベルが高く楽しくレッスンを受けられる。

面白いのは、レッスンは1回30分だけであるが、レッスン中のポイントをコーチの音声入りでスマホに動画配信してくれる。また次のレッスンまでにスイングの修正すべきポイントを簡単なドリルで動画配信してくれる。

その場で言われたことは、忘れがちである。動画とドリルで一人でも練習できるようにしているところが、ミソであろう。この点も今の時代にマッチしてシェアを確保している理由ではないかと思う。

日本でも欧米でもゴルフ人口が減少している現状において、ゴルフ市場を活性化する手段はあるかどうか聞いてみた。

ジョー氏は「ハンディキャップとゴルフ消費は比例している。GOLFTECのレッスンでハンディキャップを下げることで、ゴルフ全体の消費を支えていると自負している。とにかく顧客体験の向上を追求し続ける。

GOLFTEC自体もどれだけイノベーションを起こせるか、「レッスンのレベルアップが一番必要」とゴルフの腕前を向上させる機会を増やすことが、ゴルフ市場の活性化につながると述べている。さらに現在200弱の展開店舗を3倍にする目標も掲げているという。

テクノロジーを活用したレッスンはすでに進んでいる

日本でもブリヂストンスポーツが科学的にスイング、体の動きを計測するレッスンを始めており、またRIZAPグループがSONYと提携して、SONYが開発したスイングを可視化、定量化するシステムを活用してレッスンを行っている。ゴルフレッスンをいかにわかりやすくし、楽しく、顧客の腕前を上げるかの日米の競争は、ゴルファーにとっても歓迎すべきことだ。

2018年レジャー白書によると、ゴルフ参加人口は2008年950万人⇒2017年670万人、ゴルフ練習場参加人口950万人⇒630万人と10年前と比較して3割以上減少している。

一方、日本プロゴルフ協会の2015年「ゴルフ市場再生活性化に向けた新たな提案」によると、ゴルフの潜在需要層は約2000万人いる。ゴルフをよりやさしく、確実な技術の取得とスコアアップが望め、楽しいゴルフスクールが、この潜在需要の一部でも掘り起こせれば、ゴルフ参加人口の減少に歯止めをかけられるかもしれない。

嶋崎 平人 ゴルフライター

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しまさき ひらと / Hirato Shimasaki

1976年ブリヂストン入社。1993年からブリヂストンスポーツでクラブ・ボールの企画開発、広報・宣伝・プロ・トーナメント運営等を担当、退職後、ライターのほか多方面からゴルフ活性化活動を継続。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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