全米No.1で支持されるゴルフレッスンの凄み GOLFTECが市場打開のカギになるか

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実際のGOLFTECのレッスンの様子。背中と腰にセンサーがついている(筆者撮影)

ゴルフはなかなかうまくならないスポーツである。今日うまくできても、1週間後にプレーするとまったく当たらないことがよくある。アメリカのPGAツアーで活躍する松山英樹選手もインタビューに対して自分の思う球が打てないことをよく語っている。

そこまでのレベルではないにしても、うまくならないことがゴルファーのつきない悩みだ。ゴルフ産業にとってもこれは大きなマイナス要因であることは間違いない。

これを明確にした調査もある。矢野経済研究所の「ゴルファー早期リタイアの実態報告」によると、年間150万人のリタイアゴルファーが存在するという。ゴルフ経験3年未満で1年間ゴルフをしなかった者および今後ゴルフをするつもりのない者の合計である。

その中で挙げられた早期リタイアの理由として、別の趣味ができた56.7%、ライフステージが変化した56.4%が上位2つで、ゴルフを楽しめない54.4%が3番目の理由として挙げられている。前の2つはゴルフ以外の理由であるが、ゴルフを楽しめないという理由が筆者にとって気になるところである。

どんなゴルフスクールが支持されるのか

楽しめない理由として、ゴルフがうまくならない⇒楽しくない⇒続かないという負の連鎖が起こっている。特に初心者にとって、右も左もわからない練習場でゴルフを始めることは障壁が高い。

初心者がゴルフを覚える、あるいはもっとうまくなるためには、やはりゴルフスクールに通うのが一番の早道である。プロゴルファーでも選任コーチがいる時代である。一般ゴルファーならなおのことであろう。どんなゴルフスクールがお客に支持されるのであろうか。

全米No.1のゴルフレッスンチェーンを運営し、アメリカのゴルフレッスン市場で25%以上のシェアを持つGOLFTEC(ゴルフテック)のCEOで創業者でもあるJoseph L. Assell氏(以下、ジョー氏)に今年9月、インタビューする機会があったので、なぜそこまで支持されるのか聞いてみた。

ジョー氏は「ゴルファーはどうしても手っ取り早く、効果のあるレッスンを求めがちである。GOLFTECはある程度長期的に、お客様と目標を決めてスタートするシステムでそれが支持されていると思う」と語った。

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