マスターズ参戦、タイガー・ウッズ効果の凄み 3年ぶりに復帰、チケットも大幅高騰し主役に
2018年4月8日(現地時間)、第82回マスターズ・トーナメント(オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ、米ジョージア州)は27歳、米国パトリック・リードのマスターズ初制覇で幕を閉じた。リッキー・ファウラーの猛烈な追い上げを逃げ切り、最終18番ホールで1mのパーパットを決めて1打差で逃げ切った。リードの精神力の強さが、光った試合であった。
リードは地元のオーガスタ大学出身。マスターズのパトロン(観客)の大声援を受けての優勝かと思ったが、意外にも人気がなかった。最終18番を取り囲むパトロンの雰囲気は、リードがパターを外して、ファウラーとのプレーオフにもつれ込むことを望む雰囲気に包まれたが、それを跳ねのけた精神力の勝利であったといえる。
本当の主役はリードではなかった
2018年のマスターズの主役は、実は優勝したリードではなかった。2015年以来3年ぶりにマスターズに登場したタイガー・ウッズである。タイガーは1996年のプロ入りから、マスターズ4勝を含むメジャー14勝、PGA(米プロゴルフ)ツアー勝利数79で歴代2位の実績でPGAツアーの拡大の最大の功労者であると言っても過言ではない。
タイガーの登場以来、PGAツアーは、2017-2018シーズンは49試合、賞金総額3億6300万ドル(約400億円)にまで発展している。タイガーはマスターズの舞台でも輝きを放ってきた。
マスターズでは数々の名プレーヤーが参加してきたにもかかわらずタイガーはいまだに、20の記録と6のタイ記録を持っている。
たとえば、21歳3カ月14日の史上最年少優勝記録(1997年)。このときは4日間トータル270・18アンダーの最小ストローク記録も樹立した。また、マスターズのキャリア平均ストローク70.86も記録である。このマスターズの申し子というべき、タイガーが3年ぶりにオーガスタに戻ってきたわけである。注目が集まるのは当然である。
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