マスターズ参戦、タイガー・ウッズ効果の凄み 3年ぶりに復帰、チケットも大幅高騰し主役に

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オーガスタの現地にはテントでのチケット販売所があった(筆者撮影)

先の「TicketCity」によれば、定価375ドル(約4万1360円)の4日間通しのチケットは7189ドル(約79万円)で、昨年の5497ドル(約60万円)より31%も上昇している。

2018年で一番高く取引された4日間のチケットは8942ドル、約100万円に近い価格である。

事前にチケットを購入しなくても、オーガスタの現地で購入する方法もある。チケット仲介業者がいて、マスターズチケットをパトロンなどから譲り受け、販売している。マスターズ委員会のポリシーで、会場のオーガスタ・ナショナルゴルフクラブから2700フィート内では、チケットの販売行為が一切禁止されているので、この距離から離れたところに看板やテントが置かれている。

現地で、価格を確認してみたが、日曜日だけのチケットで2000ドル(約22万円)。水曜日に価格を聞いたが、「去年より1.5~2倍になっている。タイガーの活躍次第では、もっと高く売れる。タイガーに期待している」と業者は笑っていた。

タイガーの周りには多くの人だかりができた

チケットを手に入れ会場に入っても、タイガー効果を目にすることができた。練習日からタイガーの組には黒山のパトロンが押し寄せていた。月曜日は人気のフレッド・カプルス、ジャスティン・トーマスの3人、タイガーは若手のトーマスと遜色なくドライバーを飛ばしていた。

練習日のタイガー・ウッズ(左から1人目)とフィル・ミケルソン(右から1人目)(筆者撮影)

練習日2日目の火曜日はフィル・ミケルソンと回った。今まで、一緒に練習したことがないライバル同士が、一緒に練習したことでさらにパトロンを集めて、最終日、最終組の熱気がみられた。

タイガー効果を見越してとは思えないが、マスターズのお土産を売るショップがタイミング良く、昨年より売り場面積が倍増したことや、タイガー効果の熱に浮かされたこともあってか、関係者によると「1秒に1個マスターズの帽子が売れて、32億円以上のマスターズ関連グッズが売れた」とのことである。

タイガーは32位タイに終わったが、その存在感を十分に示し、これからの登場する試合もさらに注目を浴び続けるに違いない。ちなみに先の「TicketCity」のホームページを見ると、2019年のチケットの価格も載っている。来年の4日間通しのチケットで6919~7060ドル(約77万円)の高値がついている。もちろん、来年のタイガーのマスターズ登場、優勝を期待していることは間違いない。

嶋崎 平人 ゴルフライター

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しまさき ひらと / Hirato Shimasaki

1976年ブリヂストン入社。1993年からブリヂストンスポーツでクラブ・ボールの企画開発、広報・宣伝・プロ・トーナメント運営等を担当、退職後、ライターのほか多方面からゴルフ活性化活動を継続。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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