全米No.1で支持されるゴルフレッスンの凄み GOLFTECが市場打開のカギになるか

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GOLFTECを運営するGolfTEC Enterprises LLCの創業者でありCEOであるJoseph L.Assell氏(筆者撮影)

GOLFTECは1995年に設立され、当時としては業界で初めて、レッスンにテクノロジーを導入することを目的とし、スイングを数値化する技術とビデオを組み合わせたシステムをつくり上げた。

ジョー氏は大学でゴルフマネジメントを勉強し、PGA(アメリカのプロゴルフ協会)プロの資格を持ち、先輩のPGAプロと二人でGOLFTECを立ち上げた。現在、世界7カ国(アメリカ、カナダ、メキシコ、香港、シンガポール、韓国、日本)で直営店・フランチャイズ合わせて、191店舗でゴルフレッスンスクール事業を展開し、受講者数25万人以上である。1995年創業以来、売り上げは右肩上がりで、2017年は約48億円の売上高だった。

アメリカのゴルフレッスン市場は、PGA調査によると250万レッスンが年間行われており、そのうちGOLFTECのレッスン数は25%のシェアを確保している。

このシェアを確保している理由としてジョー氏は「スイングを計測・解析する独自の技術はもちろんのこと、PGAツアープロ、多くのアマチュアゴルファーのスイングデータを蓄積、それを教えるトレーニングを受けた優れたコーチの3つが理由で、事実に基づいたレッスンを展開しているからだ」と自信を覗かせていた。

日本のGDOがゴルフテックを今夏に子会社化

コーチについては、「現在アメリカで600人のコーチを抱えており、彼らは基本的にはPGAのプロの資格を持っている。3年間PGAプロとして教育を受け、さらにGOLFTECで6週間のトレーングをしてから、お客様の前に出る。また、コーチのトレーニングは継続的に実施しており、オンラインでの研修を含めて実施している」と、コーチのレベルが重要であると答えていた。

生徒数が継続的に増加しているのも、レッスンを受けた生徒の口コミ、紹介による新規加入者によることが多い。コーチ、レッスン内容の良さの証明でもある。

日本では2012年5月から株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)と提携し、12店舗で展開している。また、2018年7月にゴルフダイジェスト・オンラインがGOLFTECを子会社化している。

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