堀江貴文氏が出資する「宇宙ビジネス」の未来 「失敗も苦難も、全て夢へのプロセスだ」
2018年6月30日、北海道大樹町。高度100kmの宇宙空間を目指す観測ロケット「MOMO2号機」の打ち上げ実験が実施されたことは記憶に新しい。
しかし、結果は……数秒間の飛行後、そのまま地面へと落下、そして炎上。残念ながら、17年夏に行われた「MOMO初号機」の打ち上げに続き、実験は失敗に終わった。
「日本初の商業宇宙ロケット開発を目指す」この壮大なプロジェクトを進めるのが、ホリエモンこと、堀江貴文氏が出資する宇宙ベンチャー企業、インターステラテクノロジズ。そして、同社の現場を指揮するのが、代表取締役社長兼エンジニアの稲川貴大氏だ。
大学時代には鳥人間コンテストやロケット作りに熱中し、大手企業の内定が決まっていたものの堀江氏から口説かれ、内定を蹴って宇宙ベンチャーに入社した。
今回は、堀江氏にも一目置かれる存在の稲川氏に、宇宙ビジネスに掛ける想いを伺った。また、宇宙領域の専門性がないエンジニアが、未だ「一部の選ばれた人たちだけのもの」というイメージが根強い宇宙業界に入るには、どうすればいいのか聞いてみると、意外な答えが返ってきた。
打ち上げ失敗も、あくまで「実験」
MOMO2号機の打ち上げ失敗は残念でしたが、これは、あくまで「実験」。収穫もたくさんありました。失敗に終わった原因も特定でき、すでにMOMO3号機の打ち上げ実験に向けたクラウドファンディングも実施、改良にも着手しています。次こそは目標である「100km」まで、MOMOを飛ばしたいですね。