堀江貴文氏が出資する「宇宙ビジネス」の未来 「失敗も苦難も、全て夢へのプロセスだ」

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ただ、宇宙産業はまだまだ創生期。ヒト、モノ、カネ、全部が“ないない尽くし”です。資金面の課題は常にありますし、技術面での難しさもある。例えば、宇宙空間でモノを働かせるって、とても骨の折れることなんですよ。でも、自分は技術者なので、「極限状態のものを動かす」「設計して検証していく」という技術的なチャレンジは、簡単じゃないからこそ面白いと思うんですよね。それに、“ないない尽くし”の状況から事業を大きくしていくことに、すごくロマンを感じます。

以前、今の宇宙産業の状況って、「IT業界の夜明け前に似ている」って、うちのファウンダーである堀江が言っていたんですよ。ITバブルの走りを経験した彼だけに、この言葉にはすごく説得力があるなって。IT業界も、最初は得体の知れないものだと思われていたし、その時は誰も転職しようと思わなかったらしいんです。でも、今では、「イケてる人ほどIT業界に行く」、みたいな風潮がありますよね。いずれは、宇宙業界もそんな風になるのではないかと。政府もこの産業に積極的に投資を図ることを宣言しています。

それに、アメリカでは既に数々の宇宙ベンチャーが立ち上がっていますし、イーロン・マスク率いるスペースX社みたいな軌道に乗っている企業も出てきて、宇宙ビジネスは世界的に盛り上がりを見せています。日本の宇宙産業の市場規模(JAXAの予算)は年間2000億円~3000億円と言われていますが、アメリカはその10倍から20倍と言われているほど発展している。だから、日本もうまくやれば必ず、伸びる分野だと思っています。

うちのエンジニアは、ロケットの「素人」がほとんど

堀江が言うように、宇宙業界もかつてのIT業界のように、今後すごい勢いで発展していくと僕も思っていますが、現状はやはり人手が不足しています。インターステラテクノロジズのメンバーも、宇宙産業の経験者はほとんどいなくて、異業種から参入してきたメンバーがほとんど。プラント屋さん、造船会社、銀行、大手電気メーカー、フリーのプログラマー、国家公務員など、前職は本当にバラバラです。

ただ、共通しているのは、モノづくりが大好きなメンバーが揃っているということ。うちのエンジニアは、現場感をすごく大事にするし、自分で手を動かすことが好きな人ばかりなんです。「会社で資料作りをしているだけで、エンジニアを名乗ってるのはヤバイよね」って転職組がよく言っています。

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