堀江貴文氏が出資する「宇宙ビジネス」の未来 「失敗も苦難も、全て夢へのプロセスだ」
また、何かと話題の堀江とは、本当に「仲間」という感じで関わらせてもらっています。僕たちは、Slack(ビジネス版チャットツール)を使っていて、プロジェクトごとに色んなチャンネルがあるんですけど、堀江もそこでのやり取りをほとんど見ていますね。それで、気になったことがあれば、逐一コメントをくれるんです。
技術面で困っているときは、堀江の紹介で人を繋いでもらったりもしていて、顔の広さを実感しています。そうやって、プロジェクトをグイグイ引っ張ってくれるんですよね。たまに、このすごいスピード感に、現場が追いつかないこともありますが……(笑)。
こうして堀江と一緒に仕事を一緒にしてみると、世間の抱いている「ホリエモン像」はいい意味で裏切られます。直接会ってみると、腰は低くて丁寧ですし。また、決断力もあり、本当に頭が切れる人。しかも、言うだけではなく、すぐに行動して、仕事もバンバン決めてくる。なるほど、「多動力」ってこのことなんだって、思い知らされますね(笑)。
大事なのは「今、何のプロ」か
先ほど、うちにはモノづくりが大好きなメンバーが集まっているという話をしましたが、加えて言うなら、何かの分野のプロであることも共通していると思います。宇宙やロケットに関しての知識は二の次でいい。エンジニアだったら、プログラミングで胸を張って「プロだ」と言えるかどうかの方が大事です。
また、僕たちのような小さなベンチャー企業では日々試行錯誤の連続で、やることも広域に及ぶので、フレキシブルさがあるかどうかも重視します。
「僕はこれしかできません」と境界線を引いてしまう方よりは、専門性や強みを持ちつつ、守備範囲広くできる人の方が、この業界では活躍できると思いますね。
先述したように、宇宙産業は伸び代が大きな領域。むしろ可能性しかない。この“始まりの場所”に身を置く「うま味」を挙げるなら、同業他社で働く人々とも横のつながりを持ちながら、業界・企業の成長を一から十まで見届けられるところ。そこに魅力を感じる人は、「今、何のプロか」ということを自問自答しつつ、その専門性を磨いていくことが夢へと近づく第一歩になると思います。あとは、思い切って飛び込んできてほしい。一緒にこの業界を盛り上げてくれる仲間が増えていくと、嬉しいですね。
(取材・文/青野祐治 撮影/赤松洋太)
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