デキる人は正しく「自虐ネタ」を使っている 「心を動かす日本語」と「不快な日本語」の差
社長就任前には、各界のリーダーたちのスピーチを研究し、経営で使われる言葉には「戦略」「ロジスティクス」「タスクフォース」など軍隊用語から転じたものが多いと感じたそうです。筆者はこの指摘にハッとさせられました。
仕事とは、誰かを負かすためにするゲームではありません。誰かを喜ばせたり、助けたりするものであるはずです。消費者はゲストであり、攻撃の標的のように表現するのは、よく考えたらとても失礼な話です。
軍隊用語に替えて、料理用語で表現
そこで筆者は軍隊用語に替えて、料理用語で表現することを思いつきました。それを実行したら共感を生んで、周囲の人に積極的に行動してもらえるようになったのです。
一例を挙げれば、「戦略」を「レシピ」に。「ターゲット」を「ゲスト」に。また、「速攻」を「できたて」に替えることで、特に女性の共感を得られるようになりました。
もちろん、なかなかしっくりくる言葉が見つからない場合もありますが、現代の日本では戦争より料理のほうがよほど身近です。しかも会議自体が楽しくなります。メールに書くことも楽しく感じます。
法則4:「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」
ちょっとした言葉の使い方で、上司も取引先も気分がよくなったり、お店の製品が売れていったりします。
たとえば、お店に入って「いらっしゃいませ」と言われた瞬間に、お客さんと店員さんの関係になります。けれど、もっと言うと、一緒にお客さんの欲しい何かを探す旅のアテンドをするのがお店の役割です。
筆者はアップルストアやスターバックスのお店を快適に感じますが、それは「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と気軽に話しかけてくるから。筆者も思わず「こんにちは」と反応してしまいます。その瞬間に、店員と客という関係ではなく、友情のような感情が湧いてきます。
テクニック的に言葉を使うのではなく、相手の気持ちに立って言葉を発するようになれば、快適な関係になります。そしてあなたの周りに多くの人が集まります。素敵な言葉を使う人の周りには、たくさんの人々が集まります。そして結果的にそれがあなたに何らかの利益をもたらすのです。
先日筆者が書いた『儲かる日本語 損する日本語 相手の心が思わず動く24の法則』では、さらに突っ込んだ法則を紹介しています。
ちょっとしたメニューの書き方、メールの書き方、ラインの使い方、SNSの使い方があなたの人生を大きく変えます。思い立ったこの瞬間から変えることができます。ぜひチャレンジしてみてください。
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