日本フットサル界の未来を背負う21歳の決断 清水和也がスペイン移籍で求めた希望
8月下旬、筆者のスマートフォンにある短いメッセージが表示された。
「また会う日まで。めちゃくちゃ、頑張ります!」
こんなメッセージを残し、日本フットサル界の未来を背負う若者が、たった一人でスペインに向けて飛び立った。フットサル日本代表の清水和也(21)が次なる戦いの場に選んだのは、世界最高峰のフットサルが展開されているスペインリーグだった。
世界最高峰のフットサルリーグ
スペインといえば、現在Jリーグ・ヴィッセル神戸に所属し、卓越した技術を武器に大活躍しているアンドレス・イニエスタを思い浮かべる人も多いだろう。
そのイニエスタも、幼少期はフットサルでその技術を磨いたといわれるように、スペインはフットサルがとても盛んな国だ。幼い頃から、フットサルをプレーできる環境が整っており、サッカーと両立させる選手も多い。
フットサルクラブは、サッカークラブと同様に下部組織が構成され、下は6歳から年代ごとにリーグ戦を戦いながら、上のカテゴリーへとつながっていく。さらに、各クラブには必ずトップチームがあり、週末に試合が行われると、老若男女の地域住民がホームアリーナに応援に駆けつけるなど、日本に比べて、圧倒的にフットサルに触れる機会が多い。
そして、スペインフットサル界のトップカテゴリーであるプリメーラ・ディビシオン(Primera División)は、過去に世界最優秀選手賞を5度獲得しているリカルジーニョをはじめ、多くの優秀な選手が集う、世界最高峰のフットサルリーグといわれている。
現役時代にプリメーラ・ディビシオンのカハ・セゴビアFSでプレーした経験をもつ元フットサル日本代表で、現在はインドネシア代表監督を務める高橋健介氏は、Fリーグとプリメーラ・ディビシオンの違いを語る。
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