ハッキリしてほしい、就活中の「クールビズ」 学生を汗だくにする企業のあいまいな指示

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クールビズを推奨しても、そうしない学生がほとんどだから、推奨する意味がないという声は多い。キャリアセンターが指導しているのではないか、という推測をする企業もあるが、実際にそうかもしれない。

「推奨してもクールビズにならない学生が多いので」(1001人以上、サービス)
「クールビズを伝えても、変わらないため(キャリアセンターから指導されているのでは)」(301~1000人、情報・通信)
「推奨というほどではなく、5月からはクールビズOKという連絡はしていた。しかし、実際にクールビズで来社した学生はいなかった」(301~1000人、商社・流通)

現在の採用スケジュールは、3月1日に採用広報解禁、6月1日に採用選考解禁だが、実際には3月に選考を開始する企業がかなり多い。環境省は「5月から9月末まで」をクールビズ期間としているが、それ以前に選考を終える企業は、クールビズを推奨する理由がそもそもない。

インターンシップは夏期期間もあるため、クールビズを推奨していますが、選考については、弊社の場合、クールビズ期間とはあまり重ならないため、特に推奨していません」(301~1000人、情報・通信)
「時期的に早かったから。来年からは推奨したい」(301~1000人、情報・通信)
「クールビズの時期とはずれていたため」(300人以下、メーカー)

あいまいな指示に学生は困惑する

「リクルートスーツを着ずにクールビズで」という指示が学生を迷わせるという指摘もある。確かに社会人経験のない学生はビジネスファッションに疎く、どこまでラフな服装でいいのかの判断に苦しむだろう。

「クールビズ実施中とは案内しているが、逆に迷わせてしまうといけないので、強くは推していない」(1001人以上、情報・通信)
「自由に選択していいとなると、判断に迷うのではないかと思います」(300人以下、マスコミ・コンサル)

ファッションマナーの基本はTPO。時と場所、場合に応じた、服装を選ぶのがマナーだ。夏のビジネス街は軽装の姿が目立つ。保守的と言われる金融業界でも、近年はノーネクタイのビジネスマンが多くなっている。その中に黒のリクルートスーツに身を包んだ若者が汗を拭きながら歩いている。異様と言わざるを得ない。

大人から奇異の目で見られることは就活生も自覚しており、「6月の暑い中、スーツを着ながらの就職活動は辛く、社会的にも浮くような就活生になってしまう」(理系、その他国公立大)としている。

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