クールビズの問題は男女で異なる。男性は勇気を出してクールビズで行くか、無難にリクルートスーツを着るかの選択の問題だ。ところが、女性の場合は、選択肢がない。クールビズにしたくても、確立した服装がないのだ。
「当日、1社がクールビズ、残りが通常なら・・・」
このように就活生の声を見ていくと、服装に言及するなら、もっと厳密に、具体的に、詳しく指示すべきだと思う。「服装は自由」という相手任せの表現も学生を迷わせる。
「クールビズでも結構です」もあいまいで、企業の判断基準が見えない。「クールビズ姿でお越しください。私たちもノージャケット、ノーネクタイ、半袖姿で、みなさんと話したいと思っています」などと書けば、企業側の意思は伝わる。服装の指示に限らず、採用PRでは学生に伝わる言葉を選んで欲しい。
ただし学生は、1日に1社だけを訪問するわけではない。1社がクールビズを推奨していても、残りの会社が推奨していなければ、結局はリクルートスーツ姿で1日を過ごすしかない。
今年のような猛暑の中での就活においては、クールビズ推奨を各企業の判断に任せるのではなく、全社共通のルールにするしか実効性はないだろう。経団連は、「6月(5月)~9月はクールビズ期間とする」と、指針の手引きで、もっとハッキリ明文化してみたらどうだろうか。
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