外観はキラキラと輝きがあり、美しいゴールドイエローですね。グラスに鼻を近づけると、まずはバナナやマンゴーのような完熟した果実の甘みが漂ってきます。そして、それとともにこのワインの最も特徴的なのが、ワイン名にもなっているようにバターをたっぷり塗った、焼きたてのパンのようなこんがり香ばしい香り。
口に含むと、アタックが非常に強くて、濃縮した果実の甘みとアルコールの持つ甘みとが口の中にグッと広がります。酸味はやわらかくて、おおらかな印象です。そのあとに、木樽由来の心地よい苦味がうまみやコクとなり、その余韻が長く続きますので飲み応えがあります。
はじけるようなエネルギーとセクシーさ
有名人に例えるなら、このワインはハリウッド俳優の「トム・クルーズ」さんの若い頃のイメージがピッタリきます。映画『トップガン』の頃ですね。はじけるようなエネルギーがあり、向こう見ずな若さがありながら、甘くスイートなセクシーさもある感じ……。周りの人々をみんなとりこにするような魅力があります。
若くて力強い味わいなので、白ワインでもお肉料理のほうが合います。前菜ならフォアグラが入った豚肉や鴨肉のテリーヌ。メインでも豚肉のカツレツにトマトのマリネをたっぷり乗せて食べるようなものに抜群に合いそうです。あるいは、エレガントでセクシーな一面もあるので、食事なしでワインだけで楽しむのもアリですね。
ちなみに、今のトム・クルーズは大人の渋さとセクシーさがあるので、例えるならいいヴィンテージのブルゴーニュのムルソー、しかもプルミエクリュ(一級畑)なイメージです。
この2本を飲み比べると、白ワインにおける「重め・軽め」がよくわかると思います。ぜひ果実味、酸味、タルの風味の違いを感じ取ってみてください!
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