夕食は「朝食から10時間以内」が望ましいワケ

深夜のヘビーな食事は体内時計を狂わせる

「人間が地球に誕生してからの数千年に多くのことが変わったが、ずっと変わらないことがひとつある。それは毎日太陽が昇り、沈むことだ」と、パンダは言う。「人間は生理的にも代謝的にも、24時間周期で機能するようにできている。脳が機能を修復し、リセットするために毎晩睡眠を必要とするように、すべての器官も余計な活動をストップして、疲労を回復する時間が必要だ」

これまでの研究から、健康のためには、1日の食事の大部分を早めの時間にとったほうがいいことがわかっていると、アラバマ大学バーミンガム校のコートニー・ピーターソン助教(栄養学)は語る。また、血糖値を下げる働きは午前中に最も活発で、夜は最も鈍ることもわかっている。カロリー消費や消化機能も午前中のほう効率的だ。

体内時間を混乱させると…

夜になって光に当たらなくなると、脳はメラトニンを分泌して眠る準備を始める。それなのにたくさんの食事をとると、内臓器官の時計に「まだ昼間だよ」という信号を送ることになると、ピーターソンは語る。

「暗くなってから、コンスタントに何かを食べていると、体内のさまざまな時計が同期しなくなる」と、ピーターソンは語る。「ある器官は日本時間で動き、別の器官はアメリカ時間で動いているようなものだ。代謝システムは、エンジンを活性化するか休めるべきか、正反対のメッセージを受け取ることになる」。

多くの人は、海外旅行をしたり夜更かしが続いたりすると、疲れやすくなったり、おかしな時間に眠くなったり、頭がもうろうとしたりした経験があるだろう。不規則な食生活は、消化器官が眠っているようにプログラムされた時間に働かせることになり、ストレスを生じさせると、カリフォルニア大学アーバイン校後成遺伝学・代謝センターのパオロ・サソーネコルシ所長は指摘する。

「体内時計を変えたり混乱させたりすると、疾病リスクが高まることはよく知られている」と、サソーネコルシは言う。とりわけ夜勤が頻繁にあるシフト勤務者は要注意だ。夜勤は肥満や糖尿病、癌、心疾患との関連性が指摘されている。もちろん社会経済的要因が影響している可能性もあるが、体内時計の乱れは体調悪化に直結しうることを、多くの研究が示している。

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